第36話

文字数 2,858文字


源三郎江戸日記(弟四部)36

飛猿に山には山小屋があるじあろう、準備をして待っていたと言う事は、今年切り出した場所に案内して小屋に閉じ込め、火をつけるか、火薬を仕掛けて爆死させるかじあな、これから、
調べに行ってくれ、もし仕掛けがしてあたら裏側に穴を開けて抜けられるようにしておくのじあ、大丈夫かと聞くと、忍びは山は得意ですよと言うと、飛猿、才蔵は出掛けていったので、
す、

山形が傍に来て、日田屋の評判は悪いですね、材木問屋の他、金貸し、博打場、女郎屋、料理屋をやっていますと言うので、他に材木屋はと聞くと、2軒ほどあります、島田屋と木田屋、
です、日田屋に比べれば商い高は半分以下だそうです、年三回入れ札をやるそうです、博多、肥後、上方からも商人が来るそうです、来月がその月と事ですと言ったのです、それでは、
荒療治だが、

飛猿と才蔵がいないので賭場荒らしと行こう、みんなで乗り込むぞと言うと、女郎屋の放れが博打場だそうですと言うので、行くぞと言うと、7人は女郎屋に行くと、女将がいらっしゃい、
ませと言うので、博打場に案内せいと言うと、貴方様はと聞くので役人じあ、邪魔すると為にならんぞと言うと、放れに案内したので入り、動くな博打はご法度じあ、ここを仕切ってい、
るのはと聞くと、

為吉にごぜいますと言うので、有り金を総て持ってこいと言うと、ヘイ、と言って出すのでみると560両あります、これは総て没収する、今回は見逃してやるのでそうそうに家に帰れと、
言うと、客は帰っていつたのです、為吉ここは日田屋がやっているのじあろうと聞くと、いいえ、あっしが堂本ですと言うので、金を持ってついてこい、子分達もだと言って、つれて、
陣屋に行き、

こやつらはご法度の博打を開催しておった、牢にいれて罰を与えよと言うと、郡代の各田が承知しました堂本は遠島と言う事になっています、配下は領内追放にしますと言うので、わか、
った、560両は没収しておくと言うと、ハイ、承知しましたと言うので、ついでに今年の冥加金の帳簿と金寸を見せよというと、山形達は別室で待てというと、案内したので奥に行き、
帳簿を見て、

今年はしめて1万2千両だなと言うと、ハイそうですと言うので、金蔵を見せよというと、案内したので中に入り千両箱を開けると、確かに入っています、数えると12箱あるので間違い、
ないなと言って蔵を出ると、わずかですが日田屋から賂を盛ろうています、代官所の台所の費用に当てているのですがと言うので、年いか程じあと聞くと月30両で年360両になります、

今220両程残っていますと、手文庫から残りを見せたのです、お前の蓄えはと聞くと役宅に200両程ありますと言うので、それ位なら問題はない、よく分かった、明日は今年伐採した現場、
を見に行くぞと言うと、ご案内いたします、朝向かえに行きますと言ったので、伐採した後は植林はしているじあろうなと言うと、勿論で御座いますと言ったのです、わしにも少しはと、
言うと、

50両を風呂敷に包んで渡したので受取り懐にいれて、邪魔したな町中と陣屋の巡察は終わりじあ、後は伐採場と材木置き場の巡察で終わりじあなと言うと、終わりましたら一席儲けます、
と言うので、日田屋も呼んでおけまさか手ぶらでは来んじあろうと言うと、ハイ、承知しましたと言うので、陣屋を出て旅籠に戻ったのです、陣屋では奥に隠れていた日田屋が出て来て、

欲張りな奴ですね、560両ももっていって、更に要求するとはと言うので、これで信用したじあろう、お土産だと思え、立ち去ったら配下は牢から出してやる、博打場は閉めておけと言っ、
たのです、帳簿と金は合わしてあるわかりはせんよ、これでお前の蔵を改められても大丈夫じあろうと言うと、地下の隠し部屋は絶対見つかりませんよと言うので、明日は500両くらい、
菓子箱につめて持って来いと言うと、

ハイしめて1060両ですが、安いもんですと笑ったのです、もし現場で発覚した場合はと日田屋が言うと、小屋に火薬が仕掛けてある、休憩をと言って連れ込み戸を閉めて導火線に火をつ、
ければ、一巻の終わりじあ、一向はクマに襲われた事にすれば良いのじあよ、まあ、用心の為じあ、発覚するはずがないと言って2人で笑ったのです、源三郎達は旅籠に戻り湯に入り、
夕餉を取ったのです、

飛猿達が帰って来て、殿の言われた通り小屋には火薬が仕掛けてあります、誘い込んで導火線に火をつけるつもりです、小屋の裏に出口を作つておきました、出口は木で隠してあります、
がすぐ外して外にでれますと言うので、発覚した時の用心じあろう、ばかな連中じあ、これは善人には、代えられそうにないな、西国の代官から、巻き上げた金も何処かに隠しているは、
ずじあと言ったのです、

翌日迎えにきたので郡代の案内で山に入ったのです、切り株を調べて周り、植林はしているみたいじあなと言うと、どうですかと聞くので、異状ないみたいじあなと言うと、そろそろ昼、
餉をと言って山小屋に案内するので入ると、茶を出したので握り飯を食べて、各田ちと気になるのじあが植林の苗の育ちがおかしいぞ、どうして最近に追加して植林したのじあと聞くと、
苗が足りなかったので一部は遅くなったので御座いますと言うので、

それでは去年の苗の育ちを見に行こうというと、ハイ、案内しますと言うと、厠に行って来ます、ゆっくり休んでくだされと言うと、小屋を出て行き、日田屋にまずいぞ去年の場所を、
調べられたら、横流し分は植林していない、くそ~、仕方ない爆死させようと言うと、いきなり戸を閉めたのです、山形が何をするのだと開けようとしましたが、びくともしません、
外から余計な事に首を突っ込みおって、

しかたない、冥土に行ってもらいますと言うので、横流しは本当なんだなと言うと、毎年6千両は横流しているわ、蔵にあつた1万2千両は、幕府には9千両を納めるのじあよと言うので、
西国の代官達から、いくら賂を貰ろうているのじあと聞くと、2千両じあ、幕閣にばら撒いておるわ、帰えれば奉行に、登用されるのじあと言うので、急ぎ外に出てなれるはずがない、
わしを殺せばみんなパアだなと言うと、

クマに襲われた事にすれば問題ないと言うと、火をつけたのです、暫くするとどか~んと音がして、小屋は木っ端微塵に吹き飛んだのです、後ろに回り込み、各田が日田屋にこれでは、
骨も残らんだろうと言うと、後ろからそうはいかん、お前達の悪巧みは総ておみとうしだと言うと、みんなが振り向き、いつの間にと言って、山を下ろすなと言うと、総勢10人が刀を、
抜いたので、

源三郎達も刀を抜き乱戦になったのですが、郡代の配下は切り伏せられて転がったのです、郡代が刀を抜いて切りかかったので、振り払い肩を打つとぎや~と言って刀を落とし膝をつい、
たので、首筋に刀を当ててばかめ、諸国巡察視を襲うとは打ち首じあなと言って、刀を振り上げて一気に振り下ろすとピシ~と風をきる音がして耳元を掠めたので、各田は気を失い前に、
倒れたのです、

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