第96話

文字数 2,686文字


源三郎江戸日記(弟四部)96

その金をなぜ開発に使わぬのじあ、幕閣にばら撒いても何も産まぬ、開発に使えば丸亀6万国は10万石にもなり、裕福になる事がわからぬのか、この失態がわかれば若年寄りは罷免され、
丸亀藩はは改易になるぞと言うと、2人が申し訳ありませぬと言うので、京極殿が毎月1000両を要求されているのかと聞くと、ご家老の話しでは参勤交代はないが家臣を江戸に留め置、
かなければならぬので、

維持費も沢山かかり、役料ではとても足りないと言われていますと言うので、ならば、毎月1000両が出せるように、殖産、新田開発すれば良いじあろう、使うだけでは増えぬじあろう、
賂を貰うから商人や別当、ごろつきに良いようにされるのじあよ、ばか者共め、変わりに牢に入っていろ、そこの同心この奉行2人に入牢もうしつける、庄屋達の変わりに牢にいれろ、
命令に従わないなら、

お前は斬首じあと言うと、ハハハッと言うと牢に連れて行ったのです、おみな庄屋達を銭湯にいれ、めし屋に連れて行き飯を食わせてやれと言うと、ハイと言ってみんなを連れて出て行、
ったのです、国家老が牧田を連れてきましたがと言うので、賂の書付をみせて、2人の奉行は牢にいれたというと、それがしも入りますと言うので、仕置きはわしに任せるのかと聞くと、

ハイご隋に仕置きくだされ、それがしが腹を切りますので、丸亀藩に寛大なご処置をと言うので、切腹はまかりならぬ、これから賂を貰わなくても良い指南を致すので、牧田共々わしに、
同行なされと言うと、承知しましたと言ったのです、才蔵が帰って来て、別当の屋敷に3千両、熊蔵の蔵に5千両があり、熊蔵は別当に毎月100両を渡していますと書付を渡したのです、
山形達も帰って来て、

熊蔵、子分達を叩き潰しました、蔵の5000両と博打場の500両は没収しましたと、金を持って連れて来たので、そこに座らせよと白州に座らせたのです、同心に亀屋をはじめ問屋の主人、
と別当を不正の角で捕縛してまいれと言うと、ハイと言うと捕縛に向ったのです、ご家老こんな事では藩は窮乏に陥るばかりですぞ、ここで掃除して悪人の金等あてにしてはいけませぬ、
と言うと、

申し訳ござりませぬと言うので、これから、悪人から金を没収して殖産、新田開発、ため池作りに使えば、実収4万石は増えますそうすれば悪人を頼りにせずとも済みますぞと言ったの、
です、別当、亀屋達問屋が来たので、まずは熊蔵じあ、イカサマ博打、不当な金貸し等数々の不正許しがたい、お前は斬首、子分は遠島じあ、別当神社を管理する身に係わらず熊蔵と、
つるみ不正をするしは言語同断じあ、

斬首申し付ける、亀屋藩米の横流し、干ばつな村からの不当な値段での米の買い叩き許しがたし、そなたも斬首じあ、他の問屋も亀屋とつるみ領民を泣かせた角で斬首にする、処刑は、
直ちに行う、同心水桶を用意しろ、執行はわしみずから行う、全員に末期の水を飲ませよと言って、まずは熊蔵からじあ、悪の報いを良く見ておけと言うと、みんなが、なにとぞお助、
けをと言うので、

ならぬと一括して、熊蔵の横に行き刀を抜いて首に突きつけ、地獄に行くが良い、お前に泣かされたものが待っているであろうと言うと、上段に構えて一気に振り下ろすと、ヒシ~と、
音がして、皆が目を瞑ったのです、刀は頭を掠めると、熊蔵が気を失い前に倒れたのです、今のは試しじあと言ってカツを入れると息を吹き返し、ブル、ブル震えています、死んだと、
思うたじあろう、

金は総て差し出すかさすれば命だけは助けるがと言うと、ハイ、没収されたのが総てです、他にはありませんと言うので、ならば500両は返してやる、これをもって子分共々領内立ち去、
るのだ、お前達は永代追放とする、山形、博打場と女郎屋はいつものとおり仕置きしてくれと言うと、没収した金から2000両を持ち子分10人連れて奉行所を出て行ったのです、熊蔵は、
残りの子分をつれて直ぐに立ち去れというと、

有難う御座いますと出て行ったのです、さてほかの者も金を総て差し出せば命は助けるがと言うと、全員が差し出しますと言うので、別当は500両は残してやる今後は不正はするなよ、
後は没収する、亀屋達は1万両を残して残りは総てここに持って来い、別当もじあと言うと、ハイと言うと、取りに行きもって来たので、こんごは不正はならぬぞ、まっとうな商いを、
せよと言って、

二度は目こぼしせぬぞ、藩のお陰で儲けているのじあろう、賂ではなくいままでの金は寄進として町奉行、郡奉行、国家老に渡すのじあ、但し何も要求してはならぬ、米も百姓から買、
い叩いてはならぬ、干ばつの村からは二割高で買ってやれ、それくらいの損は覚悟せよと言うと、承知しました、米も直ぐに放出するようにします、値上げはいたしませんと言うので、
ならばお咎めなしとすると解放したのです、

ここに4万6千両があります、2万両はわしが次の巡察で使う事にして、2万5千両は丸亀藩に下げ渡す、但し、この中から1万5千両は殖産、新田開発、ため池の為につかい、後の1万両は、
藩財政の建て直しに使いなされと言うと、寛大な処置おそれいりますと言うので、殖産、新田開発、ため池の実行責任者を牧田に任せる、これからわしと家老と村に同行せよと言って、
藩の蔵に金寸を運びこませ、

2万両は船に運びこませたのです、おみなが庄屋達を連れて帰ってきたので、飯は食うたかと聞くと、ハイ、湯にも入り着物まで新しくして貰いましたと言うので、迷惑をかけたので、
そなたには1000両を下げ渡す、これで今年の刈り入れまでの糧にするが良いと言うと、有難う御座います、これで例年とおり作付けできますと喜んだのです、2人の奉行を出してやれ、
と言うと出て来たので、

こんごは賂としてではなく、寄進として受取り、便宜は計る事はまかりならぬ、別当といえど不正は正せなばならぬ、又困った百姓の米を買い叩く等許してはならぬと言うと、申し訳、
ありませぬと言うので、そなた達もわしに同行せよ、服装も着流しに着替えろと言って、それでは庄屋の村にいくぞと言って出掛けたのです、村に着いて池を見るとなる程小さいなと、
言って、

山形に火薬を使って穴を掘らせ、この中の土を上に上げて、堤を作れば倍のため池になる、水路は2間したに堀り水車で水をくみ上げる方法を教えたのです、あの野原も同じように、
ため池を作り新田開発すれば、50町分は一年でできるぞ、普請は賦役ではなく1人1日2朱を払うのじあ、喜んで開発するじあろう、火薬は治世に使うなら問題ない、調合は山形が、
牧田に教えておく、

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