第53話

文字数 2,867文字


源三郎江戸日記(弟四部)53

それでは城に行き脅かしてこよう、お前達は城の外で待てと言うと、門番に諸国巡察視の村上源三郎である、藩主忠雄殿に面談したいと言うと、ハハハッと言って門を開けると近習頭が、
出迎え御座所に案内したのです、忠雄がこちらへと上座を勧めるので、諸国巡察視の役目なればここで結構出御座ると言うと、何か御座るのでしょうかと聞くので、小倉藩の家老共の、
反目についてで御座る、

今回の佐々木のフク中毒は宮本が小倉屋に言うて、板前を送り込み仕掛けをしたので御座ると言うと、何と言う事をと絶句して、宮本家は取り潰し切腹を申し付けますと言うので、新井、
白石の紹介状をみせて、そもそもは新井が宮本の政敵を始末するのに隠密を送り込んだので御座る、その見返りにわしを忙殺するつもりなんじあ、今頃は郡奉行と合流し鳴野で待ち伏せ、
しているはずじあと言うと、

藩兵を出動させて討ち取りますと言うので、それをやれば事は大げさになり小倉藩は無事では済みませぬ、今回は見逃しますので、宮本は知行半減して2000石としてダダノ家老に格下げ、
しなされ、家老を4人とし合議制で取り決め藩主に上申するようにするのです、又今回に宮本に組みした町奉行、郡奉行も家禄半減としてお役御免にして人事を一新するのですと言うと、
承知いたしました、

しかしどうされるお積りでと聞くので、明日鳴野に行き懲らしめてきます、ほかの者は宮本の言う事を聞いただけなので不問にしなされ、向かってきた場合は切り捨てるかもしれぬが、
その場合は嫡子に後を継がせて、お咎めなしとしなされと言うと、そんな寛大な処置で良いのですかと言うので、けして表沙汰にしてはいけませぬ、なれば、上様に総てを申し上げる、
事になり、

そうなれば小倉藩を処分しなければならなくなります、白石、間部あたりが何を言って来ても、上様が承知でないものは聞いてはなりませぬと言うと、承知いたしましたと目付けを呼び、
処分を言い渡して、直ちに屋敷に使いを出して申し伝えよと言うと、承知仕りだしたと言うと御座所を出て屋敷に向かつたのです、佐々木には一門がついているそうです、決して一門は、
政に参加させてはいけませんと言うと、

先代からの申しつけ事項です、我が藩は代々一門は参政には登用しておりませぬ、佐々木は一門と掛かりあわないように申しつたえます、深手との事このまま死んだら嫡子にきつく申し、
つけますといったのです、それがしの事は心配いりませぬ、わしを忙殺する事など出来ませんよと言って、聞いておられぬ思うがと黒田藩との揉め事を話して、川筋を元に戻して国境と、
し、

今後川筋が変わらないようにしてきましょう、又呼野金銅山は調査して採掘が出来れば小倉藩に管理はまかせて、産出物は幕府と折半とします、さすれば藩財政も良くなるでしょうと言、
うと、それは有難い話です、しかし、もう50年も閉山したままです可能なのでしょうかと聞くので、わしの推論ですがと言うと、なる程と言うので、必ず幕府に届けを出すのですぞと言、
うと、

そうですか、細川殿は発覚をおそれて潰したのですかと頷いたのです、今までは優良金銀山は幕府が接収していましたから、無理もない事です、しかし家宣様は折半にして藩に管理をま、
かせるよえうになさいましたので心配いりませぬと言うと、それなら助かりますというので、小倉屋は不正な事をやり6万両も溜め込んでいます、1万両をのぞいて没収して4万両を小倉藩、
へ下げ渡します、

又宮本の屋敷にも相当あるはずです、没収して藩財政建て直しに使いなされ、目付けにしっかり監視させる事です、目付けは藩主直属にしないとダメですぞと言ったのです、小倉屋は御用、
達から外して、商人により入れ札できめなされと言うと、おうせの通りにいたしますと言ったのです、家老4人いればお互いが牽制するので、不正は起しにくいのですと言って、それでは、
用は済みました、

後は頼みましたぞと言うと城を下がったのです、小倉屋に行き不正の数々許しがたい、本来なら打ち首じあが、今回は目を瞑ってやる、蔵の6万両の内4万両は罰金として藩の勘定奉行に、
直ちに納めよ、1万両はわしが没収する、残りの1万両は残しておいてやる、宮本一派は知行半減となり、不正に蓄財した金は総て藩が没収する、この賂の書付が不正の証拠じあと見せる、
て、

何処かでわしを待ち伏せするつもりじあろうが、返り討ちにしてくれる、お前達の陰謀は総て露見しているのじあ、藩主忠雄殿が目付けを屋敷にやり申し伝えたぞ、逆らう者は上意打ち、
となる、どうすると言うと、ハハハッ承知いたしましたと言うので、直ちに蔵を空けて実行せよ、直そなたは御用達は取り消す、これからは入れ札にて商いをさせる事になったのでそう、
思えというと、

承知しましたと言って、蔵から4万両を藩にもっていかせ、1万両を没収したのです、これ以上へたな動きをするとこんどは打ち首獄門じあぞと言うと、決して不正はしませんと平伏した、
のです、山形奉行所に行き料理屋の女将を牢から出して解放してやれと言うと、承知と傍を離れたのです、金を旅籠まで運ばせて、七衛門に人足を頼みこの金を鳴野に運び鉱山開発の、
資金にするぞと言うと、

人足と荷馬車の手配をしますと言うので、明日は船子とお前10人は、戦支度で馬にて同行せよというと、承知と言うと旅籠を出て行ったのです、山形が帰って来て奉行は目付けに連れて、
いかれました、女将は解放しました、奉行所は新しく用人が就任したそうですと言うので、それで良いご苦労であったと言って、恐らく宮本には知らせが行ったと思いますがと言うので、
破れかぶれで向かってくるじあろうというと、

叩き潰してやりましょうと言ったのです、源蔵も久しぶりの戦じあ、みんな良いなと言うとお~と配下が言ったのです、出来る限り殺すなよと言うと、承知しましたとみんなが答えたの、
です、この知らせを聞いた宮本はくそ~こうなれば討ち取って、殿に処分を取り消してもらう、きかなければ幽閉して嫡子忠直様を擁立して隠居してもらうわい、いいか打ち損じれば、
われわれは打ち首じあぞと言ったのです、

翌日は総勢24名に人足1万両を運搬させて鳴野に向かったのです、半日でなるのにつき飛猿と才蔵に探索させて待っていると、奴らはこの先の野原に隠れています、全員で40名近くいます、
が手代10人に取り方10人が混ざっています、恐らく鳴野代官所のものです、取り方は棒をもっていますと言うので、七衛門と源蔵達は左の林を迂回して後ろに回りこめ、回り込んだら、
赤の矢を空に向かって放て、

われわれは合図ととものこの道を野原に向かう、奴らは姿を見せるはずじあ、鉄砲の三連射をやるので、その後は炸裂弾を後ろから打ち込んでやれば20名は戦闘不能になるじあろう、
わしと山形達が突撃するので後ろから源蔵達が突撃して殲滅すると言うと、承知と言うと七衛門達は林に入り迂回していったのです、程なく赤い矢が上がったので道を駆けて野原の、
入り口で止ると、

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