LGBT利権増進法

文字数 1,127文字

夜道を歩いていると、突然目の前に女が現れ、「助けて下さい!」と云う。腰まで伸びた長い黒髪の女の目から、血が流れている。喪服を着た三十前後の女は、瓜実顔の美人で、背が高く痩せている。女は「助けて下さい! ホームレスのおっちゃんに追いかけられているんです」と云って、後ろを怯えた顔で振り返る。後方の暗闇の中から、薄汚い恰好をした六十過ぎのおっさんが杖をつきながら出て来た。よろよろと歩いている姿から、おっさんに恐さは感じない。おっさんは女に追いつくと「ワシの金を返してくれ!」と左卜全の様にもごもご云った。おっさんは年老いた左卜全によく似ていた。いや、よく見ると左卜全そのものだった。「そのお金は高ちゃんのものよ」と女が云って、おっさんの頭をスマホで殴った。おっさんは何度も殴られ続け、泣きながら、涎をたらし、女に抱き着き、「金、返してけれ!」と云っている。「助けて!」と女は叫びながら、おっさんに接吻し、そのまま二人は抱き合ったまま、路上に倒れてしまった。
山道を歩いていると、突然目の前に古狸が現れ、「この先に行きたいのなら、ワシに金を払え」と云う。腹の突き出た古狸は、偉そうな態度で獣道に立ち、行く手を遮る。「この山は町の財産だから、お前に金を払う必要はない」と和氏が云うと、「町の山なんて誰が決めたんだ? この山は太古の昔からワシの山だ」「そうだろう」
糞熱い夏が過ぎたと思うと、あっという間に寒い冬がやって来た。ウチは温泉が好きだから今から地元の温泉に行こうと思う。ウチは、戸籍上は男となっているが、心は女だから、女湯に入ろうと思う。LGBT利権増進法が施行されたことで、ウチ等にとっては嬉しい限りだよ、ウキウキ。ウチは、心は女のくせに、女の裸体を見るのが好きなんよ、女の裸体を見ると、興奮して勃起するのよ、ウキウキダワワサアッチャラメンゴテヘペロ。
ぼくが小学五年生の時、都会に住む美人のオバが実家である我が家に帰省していた。オバが風呂から出た直後にぼくは風呂場に侵入し、オバの脱ぎ残した下着の中からパンツを手にした。オバのパンツには、小さい糞がくっきり付いていた。オバはお腹をこわしていたか、長旅で疲れていたんだろう。初めて見た女のパンツに、土色の糞が付いていたことにぼくは少なからず落胆した。
五十過ぎでEDになり、SEXが出来なくなった。が、相も変わらずエロ動画は観ている。勃起しなくなった一物から、未練たらしく醜い汁が微かに垂れている。あまりにも惨めだからもうエロ動画は観ないと決意したが、夢で妻とまぐわうシーンをよく見る。浮気した相手や、風俗で遊んだ女の夢は見ない。朝方、奇跡的に勃起することがあるが、マスをかこうとしたら直ぐに萎んでしまった。
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