怒りんぼの河童

文字数 675文字

或る日、田舎の道で、牛とすれ違い、遠方からご苦労さんと言われ、恐れ入りますと言うと、川遊びをする時は河童に気をつけなさいと言われ、気をつけますと言うと、苦労は買ってでもしなさいと言われたので、結構ですと言うと、子供の時からそんな事ではいけないよと説教されたので、さようならと言い、静かに其の場を去りそのまま歩いて行くと、直ぐに川に着いたので、せめて思い出にと川で泳いでいると、そうめんが流れて来て、狸親父も流れて来て、小さい狸も流れて来て、ついでにおばさんの狸も流れて来て、てんとう虫も流れて来て、到頭河童が流れて来た、何でだろうと不思議に思い、忍者の爺さんに尋ねると、沼から流れて来たのだと言うので、寝耳に水とは此の事で、野兎も吃驚した顔をして、果ては山姥の婆さんまで驚いて、昼間っから冗談はよしこさんよと、古いギャグを山姥の婆さんが言ったので、変態の猿のおじさんも笑い、本当に面白いと猿のおばさんも笑い、マジで面白いと猿の子供まで笑い、皆でゲラゲラ笑っていると、難しい顔をした河童が赤い顔をして、目をむいて怒り出したので、もう少し後から皆で笑う事にした、やっぱり河童は気難しくて、夢に出て来る時もよく怒るし、夜は何時もお酒を呑んでは怒っているし、ラーメンを食べに行かないかと誘うと、理由もなく叩かれ、ルンルン気分も一気に冷め、レンタカーを借りて山を下りる事にし、ローソンに寄って烏龍茶を買い、綿菓子はないかと店員に聞くと午前中に売り切れたと言われ残念がるボクに、をんなの店員が隣のセブンイレブンにあるかもと言うので行ってみたが無かった、んーん残念



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