潮吹くシロクマ

文字数 1,008文字

 自分はクジラのようなシロクマとつきあっている。
 いや、シロクマのようなクジラと云った方が正しいかもしれない。だって、シロクマは潮吹きだからだ。
 潮吹きと云っても普通の潮吹きではない。羊水のようなものを大量に放出するのだ。
 自分はシロクマとツーショット・ダイヤルで知り合った。
 シロクマはとんでもないセクシーな声を出す。
 自分はシロクマと電話で会話するだけでもいきそうになる。
 色っぽい声のシロクマに自分はとろけそうになる。
 何だかシロクマも電話口でいきかけているのではないか? そう思えるほどただならぬ妖艶な感じで話す。
 自分とシロクマは間もなく会って、いきなりラブホテルに行った。
 シロクマは自分が妻子持ちであることも承知で、しかも他に愛人がいることも知ってラブホテルに入ったのである。
 しかし、いざ自分が抱こうとするとシロクマは抵抗した。
「今日はワタシがしてあげる」
 と、シロクマがフェラチオをした。
 一時間ずっと舐めまくる。よほどフェラチオが好きらしい。
 自分がシロクマの耳に吐息を吐きかけると、シロクマは例の妖艶な声を出した。
 次に入った時には、観念したようにシロクマが自分と関係を持った。
「ワタシ乳首をつままれながら、指を入れられるとイクの」
 とシロクマが云う。
 自分はさっそく、小さな茄子のヘタのような乳首をつまみながら、沼のようなインブに指を入れてまさぐった。
 しばらくするとシロクマが、
「デルデルデルデル……」
 と叫び出した。
 そして、大量の羊水のような潮を吹きだした。
 自分は今まで、潮吹きのシロクマとも何人かつきあったが、羊水のような潮を垂れ流すシロクマははじめてである。
 沼に入れたままの指の上を大量の水が勢いよく流れ出ている。
 ドボッドボッドボッドボッ
 大量の水は、ぬるま湯のようだ。
「ワタシのは匂いはないのよ」
 とシロクマがぬかす。
 ベッドの上は半分近くが水浸しだ。
 それから何回かラブホテルでしたが、シロクマは必ず大量の羊水のような潮を放出した。続けてしても、同じように垂れ流す。
 これだけの水分を放出するのに、ちっとも痩せないのはどうしてだろうかと思う。
 シロクマは果てしなく淫乱だ。
 自分をタオルで目隠しさせたまま仰向きに寝かせ、顔の上にまたがりインブを押し付けてくる。
 数々の変態プレイを好むシロクマが段々と不潔に思えて来た。
 自分は半年たったころ、シロクマと別れたのである。
 
 

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