第86話

文字数 173文字

 ベッドの中で、スマートフォンに《やることメモ》を打ちこみながら、同じくらいはっきりした意識のつもりで、

「しばらく○○(息子の名)はあずけて、離れて暮らす。
 それがお互いのためだから」

 などと、段取りを考えていた。

 私に息子はいない。
 ○○に入る名前も、いまは思い出せない。

 歯をきちんとみがかないと、とも考えていた。そしてじっさいみがいていた。

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