第42話

文字数 255文字

 今朝見た夢ではないけれど、覚えているうちに書いておく。
 
 私は忍者で、敵に追われている。
 小学校の屋上に追いつめられる。コンクリートの四階建てだ。
 せっぱつまって見下ろすと、森が見える。
 
 みかんの木らしく、黒い葉陰に、明るいまるい実がたくさんなって、
 どうっと風に揺れている。
 
 そのときの私の決断、
「そうだ、私、いま真田広之だから飛べる」
 
 で、飛んだ。
 
 いま思うと、みかんの木にしては、あの森は深すぎた。


※文中の真田広之さんはもちろん私の夢の中の真田広之さんで、現実の真田広之さんとは関係ありません。

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