第79話

文字数 640文字

 今朝の夢。
 実家に、と言っても小高い丘の、緑や紫の灌木にいろどられた斜面の上に建っている建物で、ぜんぜん現実の実家とちがうのだけど、とにかく実家だと思っている家に、私と弟と、カナメちゃんがいる。

 二階の子ども部屋にベッドを、少しずつ離して三つ並べて、ベッド、こんなふうに置いたことないよね? とうっすら思いながら(じっさい、ない)、私のがいちばん奥、弟のがいちばん手前で、まん中がカナメちゃんのらしい。

 朝で、男の子ふたりは母に見送られて出ていくらしく
「いってきます」
などと言っている。
 白いレースのカーテンが風に揺れ、なんて書くと陳腐だけど、空いたベッド三つに風が吹き、私、とても満ち足りた気分。

 ところが、クローゼットの中にたくさん私の着ない服があり、写生用の人体に着せられているものまであって、母がもてあましている。(人体ごと入っているんだから巨大なクローゼット。そんなの実家にない。)ワイン色のシルクなど。
 私、扉を閉めて、見なかったことにする。
 ジェット機が音高く上空を飛び過ぎる。

 すると、子ども部屋がいつの間にか職場。
 服を選ぶように、私が選ばれる立場。(※この一行はほぼ、起きてすぐ書いたメモのままです。)

 外からひじょうに感じの悪い電話がかかってきて、私、いろいろやりあった末に撃退。
 ただ、その電話をとりついだ白人の大学院生(誰)を私、叱りつける。
「あなたはいつ切っていいかわからないんだから、手を出さないで」
などと激しく叱る。

 そのあと、気恥ずかしくなる。

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