第53話

文字数 397文字

 今朝の夢。

 一人旅で、どこか、地方都市にいる。
 知らない人たちが人なつこくて、おじいちゃまたちがいきなりボールをよこしていっしょにサッカーをしようとしてきたり、
 市電の駅に並んでいたら女の人に「雨ですね」って話しかけられたり。

 目的地らしい、静かな線路わきの、白っぽい建物に着く。
 私はそこの写真教室に通っていたらしい。そして、今日が最終日だったらしい。

 先生が一人ずつに現像した写真を入れた封筒を渡してくださって、私のはひどく下手なのだけれど、楽しそうでいいですね、というお言葉をもらう。
 嬉しいのは、その先生が、蓮實重彦先生なのだ。
 にこにこしておられる。
 お髪も黒い。

 蓮實先生は、まさかご自分が私の夢に出ているとは、ご存知ないだろう。
 私も、知らないところで誰かの夢に出ているのだろうか。


※文中の蓮實重彦先生はもちろん私の夢の中の蓮實重彦先生で、現実の蓮實重彦先生とは関係ありません。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み