第12話

文字数 220文字

 夢で自転車を押してあずけに行く。
 雨に混じって大量の花びらが降り、足もとがわるい。
 ところどころシャーベット状のぬかるみになっているのをよけて、自転車を押して行く。
 なぜか四ツ谷。

 あさってには修理がすんで引き取れるというのだけれど、飲み会の帰り、夜道を家まで押して歩くのかと思うと気が重く、誰かいっしょに帰ってくれないかな、と、そればかり考える。

 修理がすんだ自転車なら乗って帰ればいいのにと気づいたのは、目がさめてしばらくしてでした。

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