第98話

文字数 302文字

 今朝の夢。長い長い夢。

 遠くへひとりで海水浴に行って、帰り道。
 夕暮れせまるローカル線のホームに、ぽつんと駅名の看板が立つけれど、
 読めない。

 海に入ったから下着が濡れてしまっていて、早く大浴場へ行ってお湯につかって着替えたいと思っている。
 駅舎の中に浴場があるらしい。全体がサウナのような木づくりの建物。

 ヤマグチさんが大きなトランクを持って階段を降りようとしていて、私はひょいと後ろからトランクを持ち上げ、
「前に、こうして助けてもらったから」
と、口に出してか出さずか、言う。
 そして女二人でいっしょに手すりをすべって降り、大笑いする。

 階段はミュンヘン駅と、駒込駅を足して二で割った感じ。
 暖かい。

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