第95話

文字数 660文字

 今朝の夢。
 広い体育館のような、天井の高い建物。学園祭?
 ごった返している。

 一角に小洒落たジューススタンドがある。
 すっきりしたカフェエプロンと帽子のお兄さんが、その場でしぼってくれる。ミキサーで。

 そのそばのきゅうくつな小部屋に「ロ」の字のかたちに長机を置いて、おおぜいが出入りしているから、せまいことこの上ない。

 顔のはっきりした、つまり氏素性のはっきりした人たちと何人か会って、何ごとかあったのはたしかなのに、何も思い出せない。その「ロの字」の机と壁のせまいすきまをゆずりあいながらすれちがったり、そんなようなことしか。

 最後に、みんな早く出ろと言われて(誰に)、撤収の刻限なのか、外で何か始まるのか。

 ところが、悪い人らしい人たちが数人入ってくる。
 私たちは誰かをかくまっているらしい。その《誰か》をつかまえに来たのだ。
 どきどきしていると、そのうちその数人組が、
「ジュースを水増しすると儲かる」
という知恵をさずかり
(さずけたのは私たちのうちの誰か。私かもしれない。かくまってあげている誰かさんから注意をそらしたかったのだ)、
 悪者たちは喜んで出ていこうとし、

 そのとき私たち全員が《正しい》ジュース(水増ししてない!)を手にいっせいに迫っていって悪者たちをとりかこみ、
 めでたく、彼らはお縄になる。

 で、とにかくいそいで退出しなければならないから皆で走っていって、履き物を履き替える。

 外へ出ると人々は三々五々かたまって、たばこを吸っている人もいる。
 あたりはもう暮れて、キャンプファイアでも始まりそうだ。

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