第31話

文字数 650文字

 今朝の夢。
 大きな金属のドームの中、私は授業に出ている。学生に戻っている。
 何の授業かはわからない。まわりは女子ばかり。

 床は白っぽく浅いらせん階段状になっていて、みんなで這って昇る。

 てっぺんに着いたら、ヤマグチさんがすばらしく凝った絵をつけた素敵なカードをくれた。千秋楽おめでとうのカード。彼女のお手製。
 アサコ先生からは生のフルーツのたくさん乗ったケーキをいただく。
 嬉しくて私、せっかくだからみんなでいただきましょうと言う。

 ところが、ケーキのクリームでヤマグチさんのカードをよごしてしまって、私、青くなる。

 ヤマグチさんは一瞬固まるけれど、落ちついてペンを取って、まずホワイトを塗る。
 私が「まずベタなの?」(ホワイトのまちがい)と訊くと、ヤマグチさん「そう」と答え、ペンを水にひたす。

 水は、銭湯の浴槽くらい大きくて浅い水槽にひたひたと入っている。
 その水が赤くて紅茶のようなので、ホワイトを塗るのに大丈夫かなと私は気をもむ。

 そんなことにおかまいなく、ヤマグチさんがさらさらと描きあげたのは、左右一対の掛軸みたいなみごとな絵。左に犬、右に猫。
 その二匹がふいに動画になって、こっちへとことこ歩いてくる。

 この間、真澄さんはずっとそばにいて見守ってくれているのだけれど、視界になかなか入ってこない。そういう夢よくあります。


※ヤマグチさんは私の高校時代からの友だちで、本当に絵や木版画が上手な人です。
アサコ先生は私の学校の先生ではなくてボイストレーニングの先生で、私と五つしか違いません。

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