第４８話

　今朝の夢。私がもう一人いる。大きな声が出ないなど欠陥あって、あずける。
『のだめカンタービレ』でのだめちゃんがかぶっていたマングースの着ぐるみをかぶって、連れていかれる、もう一人の私。

　私自身は、どこかの地方都市らしい広い道路をタクシーで行く。
　道路には泥や材木が路肩のあちこちに積まれ、ハシビロコウなどのめずらしい鳥や、ふつうのハトが出てきては轢かれそうになるけれど、運転手さんはたくみによけていく。

　はらはらしながら、ふと、このタクシーに乗せてもらっているのも《別の私》だから、死んでも大丈夫だと気づく。

　そう知って、かすかな安堵。