第51話

文字数 426文字

 今朝の夢。何か、島。底の見えるほど浅く透きとおった海。浅いほど、見えるほど、いい、という価値観。
 金魚すくいの袋を下から見ている。

 実家からいろいろな物を運び出している。家具など。ベッドと子ども用の学習机二つ、つまり私と弟の痕跡がなくなれば、すっきりするはず。
 トラックがもう来ている。

 ふと私、自分のまとめたごみ袋を見つけ、中を確かめると大袋の中にたくさんの小袋。「これ持っていって!」と叫ぶ。真澄さんがいそいで持っていってくれて、トラックの出るのにまにあう。

 二階の、もとは私と弟の子ども部屋だった部屋に戻り、「すっきりしてよかったね」と言いながら見ると、
 ベッドはなくなっているけれど、机はある。ふつうに。

 どうしていいかわからず、とりあえず「うん、でも、すっきりしたよね」などと言ってみる。

 エリック・サティはもっと散らかった家に住んでいた。
 もっと片づいた思考をしていたけれど。


※最後の二行と、最初の二行は、起きてすぐ書いたメモのままです。

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