第102話

文字数 174文字

 昨日も今日も、長い夢だったのに思い出せない。半分寝返りをうったら、水が流れ落ちるように消えてしまった。

 今朝はとにかく、紙芝居をする夢を見ていた。
 白い明るい落ちついた部屋で、ピアノがあった、アップライトの。
 五十人はいたと思う。大人も子どもも。椅子の人も立ち見の人も。

 何か幸せになる、白いような紙芝居だった。



―夢百夜 巻一 完―
(巻二へ続く)

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み