第８２話

　長い夢の最後の方。
　大きなホテルに泊まっていて、女性六人のうち、私とあとふたりの三人でエレベーターに乗り、下へ。

　途中、他の階でボタンを押されたらしく、エレベーターが減速し、ドアも少し開きかけるけど（！）、無事通過。
　ロビーとおぼしき階に着く。
　残りの三人もすぐに合流。

　ところがよく見ると、合流組の三人（誰）はもうパジャマに着替えている。あざやかな原色で、足首のしまった優雅な形だから、パジャマらしくなかっただけ。
　ふりかえると、私といっしょのふたり（誰）もちゃんと同じようなパジャマで、優雅に微笑んでいる。まさか、いまの一、二分で着替えられたはずがない、と思うけれど、現に着替えてないのは私だけ。

　いまからあわてて部屋に戻っても、私はそんなにすばやく着替えられないし、だいたいパジャマはふつうの、白地に青い縞のゆったりしたのしか持ってない（本当）。
　というより、女子どうしとはいえ、ホテルのロビーにパジャマで集合なんてへんだよね？

　と気づいたところで、なぜかクイズを出される。
　再び乗りこんだエレベーターの扉に書いてある。

「いちばん長い英単語を使って例文を作れ」

　正解は「リンカーンは再暗殺された Lincoln was reassasinated」だって。
　再暗殺？