第59話
文字数 240文字
悪夢は、人に話すと消えるという。
長い悪夢を見たような気がするけれど、最後は楽しかった。真澄さんと私で、どこかの感じのよい商店街をぶらぶらしていて、お祭りなのか、二人とも浴衣らしく、金魚すくいやヨーヨー売りの気配もあった。
なのになぜか
「もう北杜夫さんがいないなんて信じられないね」
「うん」
などと話して、あれ、北杜夫さんまだご存命だったっけ? と考えていた。
※北杜夫先生は私がこの夢を見る七年前に他界なさいました。ご冥福をお祈りいたします。『さびしい王様』シリーズが好きでした。
長い悪夢を見たような気がするけれど、最後は楽しかった。真澄さんと私で、どこかの感じのよい商店街をぶらぶらしていて、お祭りなのか、二人とも浴衣らしく、金魚すくいやヨーヨー売りの気配もあった。
なのになぜか
「もう北杜夫さんがいないなんて信じられないね」
「うん」
などと話して、あれ、北杜夫さんまだご存命だったっけ? と考えていた。
※北杜夫先生は私がこの夢を見る七年前に他界なさいました。ご冥福をお祈りいたします。『さびしい王様』シリーズが好きでした。