あじさい

文字数 603文字

 六月といえば梅雨。
 しかし気温も天候もおおよそ梅雨らしくなく、真夏に近い暑さに線状降水帯によるゲリラ豪雨で各地に被害が出る季節。
 それが近年の梅雨のような気がする。

 朝晩の気温差で、昼間は暑く夜は冷え込んで寒いなんてこともまだまだあって服装選びに困る毎日だ。

 ──さて、今回は梅雨の時期に見かける機会が増えるあじさいの話を少ししてみよう。

 目で楽しむことが多いあじさいは、実は有毒植物の一つだ。
 葉、根、蕾に毒が含まれているという。
 うっかり食べてしまうととても危険な植物で救急車のお世話になりたくないのなら覚えておくといいかもしれない。
 いいですか、見た目で判断すると痛い目を見ますよ? と、植物から無言の圧のようなものすら感じて怖くなる。

 最初から食べずに観賞だけにとどめておけば、ある程度危険は回避できるパターンはきっと多い。
 不安ならまずは調べて知ること。お店の人でもいいし、ネットで調べても情報は入ってくる。

 まずはなんでも目に入るものは食べてみよう精神は、古代の人が築いたもの。
 古代の人たちに対して、無謀と言えばいいのか、無茶しすぎと言えばいいのかわからない。
 食への飽くなき探究心は感心するけども。その過程で亡くなっていった人間もかなりいる。
 食中毒の危険性は今も昔も変わらない。

 現在の食生活の一端に、そんな危険な冒険をして食材を開拓した先人たちに敬意をを持ちつつ食事をしようと思う。
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