その凄さ、警報級

文字数 442文字

 今回、十年に一度の大雪……らしい。
 なので、警報級としてテレビの中のアナウンサーが注意喚起の報道をしていた。
 警報級なら絶対積もる。雪かき、したくないなあ。ただただこればかりが頭の中をぐるぐると回っている。
 しかし、人ではない天候相手に「雪を降らせないでください!」などと頼めるはずもない。もし頼めるのなら、すでに誰かが先にやっているはずだ。
 こんな時、非力な我々人間は大人しく積雪に備えるのみである。
 水道が凍らないように蛇口からちょろちょろと水を出して形ばかりの抵抗を試みる。
 とにかく水が出ないと何も始まらないため、まずは水を確保することは誰でも知る共通認識になりつつある。
 水道管が凍って破裂すると、直すのにかなりお金がかかる。──絶対に凍らせてたまるものか。お金がもったいないじゃないか!
 ゆえに冬場は、人間側が先に凍らせないぞと静かに自然相手に宣戦布告をするのと同時に、戦闘の火蓋を切っている。
 とにかく、雪の心配をしなくても安心な春に早くなってほしいと思う今日この頃。
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