雪
文字数 353文字
誰も起きていない深夜。ひっそりと仕事をするモノがあった。
上空から、ひらり、はらり、と小さな塊が地面へ着地する。
その塊──結晶は、地面へ留まることなく空中へと溶けていくものが多い。
運良く留まれたものは、地面を白く染めていく。
まるで桜が舞い散るかのごとくと言いたくなるが、これは植物ではなく雪。
きっと誰も見ていないうちに、せかせかと雪は地上を白くするために仕事をするのだ。
雪は、地域や場所によっては災害にもなるし、場所によっては天からの恵みにもなる。
でも、雪は元を辿れば水が形を変えただけなのだ。
水はいつだって循環している。
こうやって一息ついている間にも、皆が寝静まっていたとしても、休むことなく古代から現代まで全く変わらないサイクル。
自然ってすごいな。漠然とそう感じてしまったのだった。
上空から、ひらり、はらり、と小さな塊が地面へ着地する。
その塊──結晶は、地面へ留まることなく空中へと溶けていくものが多い。
運良く留まれたものは、地面を白く染めていく。
まるで桜が舞い散るかのごとくと言いたくなるが、これは植物ではなく雪。
きっと誰も見ていないうちに、せかせかと雪は地上を白くするために仕事をするのだ。
雪は、地域や場所によっては災害にもなるし、場所によっては天からの恵みにもなる。
でも、雪は元を辿れば水が形を変えただけなのだ。
水はいつだって循環している。
こうやって一息ついている間にも、皆が寝静まっていたとしても、休むことなく古代から現代まで全く変わらないサイクル。
自然ってすごいな。漠然とそう感じてしまったのだった。