穏やかな一日

文字数 516文字

 朝起きてご飯を食べて、のんびりとテレビを見ながら十時まで過ごす。
 十時になれば、たいていの店は開店しているから、それに合わせて買い物に出かけるのだ。

 買い物ついでに、店内にいるほかの人をぼんやりと観察するのが休みの日のルーティンとなりつつあった。
 買い物はスーパーだけでなくあちこち行くので、その場所その場所でお客さんの層も大きく変わる。

 この人は何を買いにここまで来たんだろうか。
 この人は暇つぶしにぶらぶら遊びにきたのかな。
 会話をしながら楽しそうに笑い合う親子を見ているとこちらまでほっこりするし、気持ちも明るくなる。

 スマホをいじりながらただ下を向いて適当に時間を潰しているより、眼前に広がる光景の眩さに目を向けたいなあと思う。
 ネット上では経験できない、現実という目で見て手で触れて確かめられるのだから、もったいない。
 私ももっぱらスマホで書くことが多いため、確かにスマホを使うが、それでも外を眺める時間の方が多い。

 なんの心配もなく穏やかな一日を過ごすこと。
 ストレスがたまりやすい現代では、これは意外と難しい。
 それでも休みの日くらいは、少しだけ見る視点を変えて穏やかに過ごせる時間を作れるようにしていきたいものだ。
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