泣き明かした夜

文字数 371文字

 書店へ行った私は、心を動かすような感動する本か泣ける本がないかと店内を物色していた。
 自分の好みがいつの間にか、感動する話を好むようになってきていたからだ。
 ──店内を歩き回り、しばらくして一冊の本を見つけた。タイトルを見て、それから適当に開いたページをちらっと見て確信する。これは当たりだと。
 昔から本ばかり読んできたため、目が肥えたおかげか、これだ! という一冊を見つけるのが上手くなってしまった。
 早速購入して、帰宅してからじっくりと読む。
 読み始めて数時間経った頃、読み終えた私は号泣していた。
 本当に久しぶりにいい話を読ませてもらった。

 あとは、この溢れ出て止まらない涙をどうにかしなければならない。拭っても拭っても止まる様子がないので困ってしまう。
 こうなったならしょうがない、もう一度読んで今日は泣き明かそうと決めた夜だった。
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