公園のベンチ

文字数 353文字

 公園のベンチに座る人を、見かける機会が少なくなったような気がする。
 そもそも、公園に行くこと自体が無くなってしまっているからだが、子どもの頃は誰でも遊びに行っていた場所だったのではないだろうか。
 ずっとブランコに乗って遊んだり、クタクタになるまで走り回ってみたり。
 大人になると無意味では……と考えそうなことも、当時は自分にとってかなり意味のあるものだったに違いない。
 そして遊び疲れると座るのがベンチだった。

 このご時世、公園を利用する人はぐっと減ってしまったため、公園に人がいる方が珍しくなっている。
 さらに、公園が取り壊されたりする話をよく聞いたりしていて、このままでは公園が全て消えてしまうのでは……と少し恐ろしい。
 またひとつ、ひとつの時代が終わるような、なんとも物悲しい気持ちになるのだった。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み