梅雨

文字数 289文字

 ついにやってきた、梅雨。
 低気圧に弱い、気圧痛の人からすれば気が滅入る時期になった。
 自然現象で雨が降る度悩まされるのだから、こちらとしてはどうしてみようもない。
 人ではないからもちろん弁償しろと責め立ててみようもないからタチが悪い。
 昨今の雨は豪雨が多く、川の増水からの洪水が度々起こり、被害が拡大する有様。
 いつ道路が沈むか、家が沈むか、かなりハラハラする場面も増えた。
 どんなに備えても、結局のところ蓄えがある家が沈んだらなんの意味もなさそうだなあなんて考えもする。

 ──滝のように降り続けた雨は、いつか止む。その後に恐ろしい程の絶望という名の被害の爪痕を大きく残して。
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