春の訪れ

文字数 296文字

 外に目をやると、歩道を歩く人、公園で遊ぶ人が増えた。
 気温が暖かくなってきたからか、真冬の格好ではなく少しだけ薄着になっている者も多い。
 ふと自分の足元を見やると、土の中から新芽を出す野草のなんと多いことか。
 足元には、すでに春が訪れていたようだ。これなら幾日も経たずに花を咲かせることだろう。
 視界がどんどんと春に塗り変わって、生命が芽吹き、生命が一斉に動き出していく。
 冬の間はあれだけ静かだった鳥の鳴き声も、虫の鳴き声も、雪が溶けて温暖な気候になるにつれて元の賑やかさを取り戻す。
 自然はいつも変わらない。冬から春へのサイクルは遥か昔からずっと。きっとこれからだって変わらないだろう。
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