本の日

文字数 648文字

 本日は本の日らしい。
 読書の秋……から見れば時期としてかなり早いけれど、本にちなんだ日があるのは読書好きとしては嬉しい限りだ。

 学生時代は小学校から高校までこれでもかと本ばかり読む生活を送ってきたものの、社会人になれば仕事に追われて読む機会がぐっと減ってしまった。これは盲点だった。大人になれば、もっと時間を好き勝手できると漠然と思い込んでいたからだ。
 本は好き。自分に知らない知識を、知らない世界を教えてくれる教科書のような存在だから。
 自分が愛読書にしているシリーズ物の作品は、子どもの頃から読み返しすぎて、すっかりボロボロ。しかしそれでも手放せないのは、やっぱりその本が好きだからなのだろう。
 色々と新規開拓をしてみたいと、本の販売日が重なる日を目掛け、月に一、二度書店に足を運ぶのも昔からの恒例。
 本を購入し過ぎて自室の本棚にすでにいっぱい並んでおり、そこに並べることができなくて買いたくても買えないなんて状態でも、本の流行には敏感でいたかった。本棚に入らないから諦めるのは、本好きにはなかなかの死活問題。
 時々、猛烈に欲しい本目の前にあったりすると衝動買いしてしまう。今買わなければ二度と手に入らない状況に何度も遭遇していて、後悔することが多かったためである。
 確かに昔より読む時間は減った。しかし文字を読まずにはいられない。
 今は便利なもので、Web小説の投稿サイトもたくさんある。
 自分に必要な文字の供給を常日頃心がけているが、久しぶりにWebではなく紙媒体の本を愛でようと思う。
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