入院のその後は

文字数 500文字

 祖母が入院して約一週間。
 一週間ぶりに面会しに行ってみたのだが、経過は順調らしく、本人も少しずつ歩く訓練をし始めるようになっていた。
 まずは順調であったことにほっと一安心。
 さすがにコロナ禍以降からは、病室には訪問することはできないらしいので頼まれた荷物を持って入ることはできないまま。 看護師さんに頼んで運んでもらったものの、今までできていたことができなくなっているのは歯がゆかった。

 朝晩寒い日が続くようになり、寝る時はどんなだと質問すると、冷え込んで大変だと返答された。
 そういえば一階にある売店にカーディガンが売っていたよねと話すと、叔母が慌てて買いに走って祖母に着せていた。
 少しでも防寒の役に立てばいい。
 何せこの祖母が入院している病院は、冬は雪深いエリアに近い。防寒対策は必須なのだ。
 本人は今すぐにでも帰りたいってぼやくも、いやいや、まだまだかかるんだよ? 完全に治った訳じゃないから、先生と看護師さんの言うことをちゃんと聞くんだよ? と言い聞かせてきたが……どこまで聞き入れてくれるのやら。
 なかなか頑固な性格なので、このあとも迷惑かけてないといいな……と心残りで病院を後にした。
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