作品紹介:逆転戦隊ゲコクジャー

文字数 1,708文字

【作品概要】

時空を越えて暗躍する〈悪事結社ティーヴァン〉の〈戦闘員〉と所属し、先兵として従事していた彼等達……。
しかし、心底には『正義のヒーローに対する憧れ』が強く萌芽していた!

作戦失敗の末『蜥蜴の尻尾切り』とばかりに組織から見捨てられた彼等は、もはや人知れず野垂れ死にするだけの末路を覚悟した。
しょせんは〝捨て石レベルの戦闘員〟……誰にも〝自分〟の存在など認知されない……〝個性〟も〝価値〟も見出だされはしない……。
絶望自棄に運命を受け入れようとした時、一人の熱血漢が鼓舞を発した──「違う!」
どんなに絶望的な環境に在っても、彼の心には〈憧れていた正義のヒーロー〉が〝訓示の師〟と根差していた。
「誰にも認められないなら、認められる価値を示そう! 自分だけの運命を、もう一度紡ぎ直そう! 今度こそ〝自分らしく〟!」
その主張に彼等は〝自分達の最低最悪な在り方〟を見つめ直し「どうせ死ぬなら、憧れていた〈正義のヒーロー〉になろう! 一度きりの人生をやり直そう!」と奮起に団結──自分達を〈逆転(ぎゃくてん)戦隊(せんたい)ゲコクジャー〉と名乗った。

常人より強いとはいえ最低ランクの〈戦闘員〉──到底〝一騎当千の強さ〟など無い。
インディーズ起業のマイナー戦隊であるが(ゆえ)に組織力の後ろ盾も無い。
それでも彼等は〈正義のヒーロー〉として戦い続ける!
自分の〝自分らしさ〟を貫くために!
武器は〈団結〉!

これは『運命を覆して〈スーパーヒーロー〉と成長していく者達』の逆転物語である。
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【解説】
衝撃の新戦隊〈逆転(ぎゃくてん)戦隊(せんたい)ゲコクジャー〉──見ての通り〈汎用戦闘員(はんようせんとういん)〉による戦隊です。
コンセプトでは歴代戦隊でも1番の問題児でしょうw
ええ、もう『美少女戦隊』や『妖怪怪物戦隊』なんか比じゃない問題児ですwww

着手キッカケはふとした遊び心で「(タイツ仕様繋がりから)五色の戦闘員による戦隊って面白そうだな」と。
ただ、その頃は漠然としていて善玉というよりもスペシャルな戦闘員部隊(悪玉でのお遊び)だったんですね。
例えば〈ギニュー特戦隊:『ドラゴンボール』〉とか〈ギンガマン:『地球戦隊ファイブマン』〉みたいな〈パロディ戦隊〉として。
ビジュアルも同一レイヤーを単なる色替えで五人を並べただけでした(女性メンバーすらいなかった)。
ところが描いている内に『面白そうな設定』が浮かんで善玉へとシフト──同時に個別にキャラクターを作成する流れとなりました。
悪玉との差別化にバックルを変え、最低限の見映えとしてマフラーを着用し、体格やポーズを微々と変え……一応は〈戦隊〉と見えるように、そこそこ改訂新造しているのですよw

戦闘員でありながらも正義の心に強く目覚めて〈正義の戦隊〉となった異色ヒーロー……。
当然ながらそれほど強くはないけど歯を食いしばって勝利を掴む苦労人型戦隊(おそらく〈姫麗(きれい)戦隊(せんたい)アイレジナー〉よりも弱いでしょう)。
見た目は〈戦闘員〉ですから、どうしても「悪の軍団だ!」と人々から忌避される悲しい孤独(ある意味〈超機(ちょうき)戦隊(せんたい)ギアテクザー〉以上?)。
そんなヒーロー像をイメージしています。

そもそも初登場時の『ウルトラマン』『仮面ライダー』っていうのは〝そういうコンセプトだった〟と思うのですよ。
敵側と同じ〈バケモノ〉だけど『正義の味方という大義名分』を授かっているからこそ〈ヒーロー〉として受け入れられて市民権を得たというか……。
そうした意味では最初期の『仮面ライダー』以上に〈孤立無縁なシビアヒーロー〉かもしれませんね(ダサいし弱いし)。

さて、一応は本作も正式カウントにラインナップと致しました。
凰太郎戦隊第七作目です。
しかしながら「やる」となればガチ姿勢で創作に臨みます。
悪ふざけ冗談でしかないようなコンセプトですが、真摯且つ真剣に向き合って拡張していきます。
そこは『基礎世界観』を見ても感受できるでしょう。
ですので『粗悪なパロディ』ではなく『異端作品』として受け止めて頂きたく思います。
結果論的な着地ながらも、いろんな意味で『挑戦意向』が織り込まれた野心作です。
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