作品紹介:超機戦隊ギアテクザー

文字数 1,607文字


【作品概要】
機械人〈ギアロイド〉による軍団〈ガシャーク〉が、侵攻の幕を開けた!

空戦型ギアロイド〈ザジェット〉は『ロボット工学の権威〝羽賀嶺(はがね)博士〟の誘拐』を任務として送り込まれた侵攻尖兵であったが、羽賀嶺(はがね)博士の娘〝リカ〟と弟の〝マナブ〟に接触した事で〝人間の温もり〟に絆され、組織から植えつけられていた「人間は下等で害悪な前時代種族」という価値観に揺らぎを覚える。
任務放棄の逃亡兵ザジェットへの刺客と送られて来た陸戦型ギアロイド〈ゴウタンク〉も、ザジェットと交戦する中で共感を抱くようになっていった。
そして、ザジェットの動向を監視していた諜報工作員〈サブマリア〉も、また……。

離反者として〈ガシャーク〉に襲われながらも、彼等はリカとマナブを守って大破──そんな彼等の誠実さに胸打たれた羽賀嶺(はがね)博士は再生改造を施し、更には強化外装〈マシンテクス〉との合体性能を付随させた。

斯くして彼等は羽賀嶺(はがね)博士の指揮下に於いて〈超機(ちょうき)戦隊(せんたい)ギアテクザー〉を結成。
人知れず忍び寄る〈ガシャーク〉の毒牙から人々の平和を守るべく闘いを開始したのである。
しかし、それは決して埋められない種族の壁を直視し続けねばならない荊の道でもあった……。
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【解説】
 『妖滅(ようめつ)戦隊(せんたい)カルマージャ』『幻装(げんそう)戦隊(せんたい)エルファンサー』に続く〈凰太郎戦隊〉第三弾が本作『超機(ちょうき)戦隊(せんたい)ギアテクザー』です。
今回は〈科学系戦隊〉という事で〈機械/マシン〉モチーフにデザインしてあり、ゴーグル意匠を見ての通り〈ジェット機/戦車/潜水艦〉となっております。
奇しくも発表年の本家新番組『機界戦隊ゼンカイジャー』と〈科学系戦隊/ロボット戦隊〉という方向性が被っている印象がありますがコレは無縁で、前回が〈妖怪〉〈ファンタジー〉と〈超常系戦隊〉であった対比から〈科学系戦隊〉になっただけです。
むしろイメージ根底は、凰太郎版『太陽戦隊サンバルカン』『電子戦隊デンジマン』でした。

この〈ギアテクザー〉には先輩戦隊を上回る〝最大の特徴〟が織り込まれていて、それが強化形態〈テクザーフォーム〉です。
モチーフマシンの能力を帯びた専用プロテクター〈マシンテクス〉を装着する事で〈人型兵器〉とも呼ぶべき戦闘力へと向上します。
この〈テクザーフォーム〉では、額にメカニカル回路を内蔵しており、コレは『電子戦隊デンジマン』へのリスペクト……なのですが、時代順応のデジタルアレンジを施したら『超電子バイオマン』『電磁戦隊メガレンジャー』の方に近くなってしまいました。
そして『戦隊』としてタブー(?)の発光眼を点らせます。本来は『宇宙刑事』に端を発する『メタルヒーロー』の売りですが「オリジナルヒーローなんだから自由に定石を破っても善し!」とばかりに取り込んでみました。

この〈機械人間:アンドロイド/ロボット/サイボーグ〉という要素も『機界戦隊ゼンカイジャー』と被ってしまいましたが、私が彼等に負わせたいのは『ロボット刑事K』『超人機メタルダー』『特捜ロボ ジャンパーソン』といった〝骨太ロボットヒーロー〟の方向性です。
つまり『人間を学び、種族差異の現実に苦悩し、それでも自己犠牲に人間を慈しみ、孤独の悲劇性を歩みながらも精神的に成長していくドラマツルギー』という作風で、それを『戦隊』という世界観にてやりたかった。
本家『ゼンカイジャー』の〝健全で明るいユートピア観〟とは逆の〝ヘビーシリアスな疎外感〟なんですね(根が『フランケンシュタイン』信者www)。
これら諸々の要素で構築していった結果、一見した表層的印象は『太陽戦隊サンバルカン』よりも『特警ウィンスペクター』の方に近くなった感もありますね。

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▼関連グッズ▼
● プラシート:超機戦隊ギアテクザー
 価格:1980円
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