フィンロア

文字数 1,649文字

【キャラクターファイル】

名前:フィンロア
変身者:ジュリー・ローレンス
人種:アメリカ人
魔魂:半魚人(フィンレイス)
登場作品:『魔戒(まかい)戦隊(せんたい)エクスロア』


性格:
常に溌剌とした明るさに在り、前向きな思考に着地する。
しかしながら考え無しの楽観というワケではなく、むしろ多感な年頃故に異形と化した運命には痛く傷心している。
それでも努めて明るく振る舞い、常に他者への優しさに徹する──或いは、それは〝残酷な暗い宿命〟を拒絶に跳ね退けようと抵抗している姿勢なのかもしれない。


武器:
●スプラッシュブレード:ウォーターカッター効果を帯びた手刀
●水棲能力
●カースブースト:水中では能力が数倍化する効果を得られるが、長時間の行使は彼女の魂を原始に呑み込んで理知性を喪失させてしまうしまう危険を孕む


特徴:
半魚人の呪いを宿した〈魔戒戦士(エクスロア)〉で、水中活動に於いては比類無き活動能力を発揮できる。
また、女性の体格故に華奢な印象に映るが、実際には水圧負荷に対応した身体能力である事から筋力面に於いても高いポテンシャルを誇る。

人間時代はハイスクールに通う女子高生で、水泳部に所属しておりインターハイ出場の経験もある。
単独で水泳練習中に水魔の餌食と襲われたが、常々彼女の優美な水泳姿に惚れて見守っていた〈半魚人の魔魂〉が宿り〈魔戒戦士(エクスロア)〉となった。
明るいカリスマで友達も多い順風満帆な高校生活であったが、覚醒後は皆を巻き込む事を憂慮して中退──明るさに隠しているが、拭えぬ孤独感を内包し続けている。
それでも彼女は〝誰かの笑顔のため〟に戦いへと身を投じるのであった。
そうした背景から内在魔魂は友好的であり、彼女の守護者足らんと在り続けている。



解説:
五人目となる〈魔戒(まかい)戦隊(せんたい)エクスロア〉』は、もちろん〝水棲怪物のビッグスター〟です。
が、本作では〝女性戦士〟としながらも〈人魚〉ではなく〈半魚人〉です。
水棲女怪をやるとなると美観もあって〈人魚〉になるのが鉄板ですが、そこは怪物オタとして、やはり〈世界五大怪物〉でないと気が済みませんでした(本作品に関しては)。

重暗い作風が予測されたので、等身大の明るいキャラクター性で緩衝材の役割を狙いましたが……焼石に水でしたねw
彼女自身のドラマツルギーも、どうしてもヘビーな背景になりますから。
やはりテーマコンセプトが『怪物としての呪縛』ですからね……そうなる。
そう考えると、同コンセプトの『妖滅(ようめつ)戦隊(せんたい)カルマージャ』は、よくあれだけ〝単純明快な陽〟に染まったな?
この辺が〈日本妖怪:奇々怪々な共生精霊〉と〈西洋怪物:善悪二元論に基づく排斥異形〉の根本的差異かもしれませんね。

デザインコンセプト的には『妖滅(ようめつ)戦隊(せんたい)カルマージャ』の戦闘員〈魍魎(もうりょう)〉と同じですね……あの〝目ヒレ〟は会心の意匠だったので御気に入りなのです。
しかしながら、この〈フィンロア〉では〝スター性強調のカッコよさ〟に纏めてあります。
一見にはヒレの下にある部位が目と感じられますが、コレは原典〈ギルマン:大アマゾンの半魚人〉の〝頬エラ/頬肉〟を表現した意匠で、顎部の黄色パーツと合わせると〝半魚人の魚口〟を現している形となります(とはいえ「どちらに見えても面白い」という両天秤演出には構えているのですがw)。
エクスロア共通意匠の胸部魔眼は〝魚眼〟であり、それをオッパイと綺麗に融合させた形。

怪物種族の英名はオリジナル呼称として〈フィンレイス:ヒレ種族〉としましたが、コレは原典〈ギルマン:エラ男の意〉がユニバーサル版権モンスターであるために避けなければならないからです。
他に〈半魚人〉の英訳を求めると〈マーマン〉というのが流布していますが、コレは比較的近年に拡張流布された定義で、そもそも〈マーマン〉は〈男性人魚〉を指すので(怪物オタとしては)避けたかった。
それ以外では『ハーフマン・ハーフフィッシュ:half man-half fish』というのもあるようですが、長ったらしくて字面的に締まらない。
そこで兼ねてから温めていたオリジナル英名〈フィンレイス〉を起用したのです。



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