ジャックロード

文字数 3,430文字

【キャラクターファイル】

名前:ジャックロード
変身者:ウィル・ドーソン
人種:イギリス人
魔魂:ジャック・オ・ランタン
登場作品:『魔戒(まかい)戦隊(せんたい)エクスロア』


性格:
変身者〝ウィル・ドーソン〟自身は非常に模範的な善人であり、誠実温厚な正義漢。
幼少期に家族を〈謎の怪物〉に殺されて以来、孤児院にて育った。
そうした境遇もあって、殊に〝子供達へ対する慈しみ〟は掛け値無しに第一と据えられた万事の根底動機であり「子供達を守るべく〈悪〉は退ける」という使命感に〈魔戒(まかい)戦隊(せんたい)エクスロア〉VS〈魔界侵軍エルサタン〉の戦況へと乱入。
しかし、彼の愚直にして狭隘的使命感は総ての〈怪物〉を排斥悪と定義した非共感思想へと着地してしまう。
また、魔魂怪物〈ジャック・オ・ランタン〉は非常に狡猾な悪意に在り、万事の顛末を無慈悲に踏みにじらんと画策しつつウィルの闘いへと観察を注ぎ続けている。
同時に、ウィルも〈ジャック・オ・ランタン〉を微塵も信用してはおらず、互いに私利達成のために化かし合う渇いた共存関係が確立している。



武器:
●ウィルオーブ:自身の魔力を〈ウイル・オー・ウィスプ:鬼火〉と変え、擬似的な使い魔として使役可能(その生産数上限は構成体の大きさによる供給魔力総量に左右される)。一方で使い捨ての〈下級自爆魔〉として特攻させる戦法も常套とする。
●格闘技能及び潜在魔力は高く、単身で〈魔戒(まかい)戦隊(せんたい)〉に拮抗するほどのポテンシャルを秘めている。殊に幻惑や分身などの翻弄魔力には相当長けている。
●カースブースト:魔魂〈ジャック・オ・ランタン〉に身を委ねる事で能力が数倍化する効果を得られるが、この〈ジャック・オ・ランタン〉は非常に狡猾な悪意であるために、迂闊な依存は自身を乗っ取られる危険性を過大に孕む。このリスクを回避するには五分超過の前に自身の強力な意思にて肉体支配権を取り返す精神攻防が肝となる。
●ハロウィンブースト:ハロウィンの日は魔力が最も高まり、精神均衡状態を維持したまま、常時〈カースブースト〉が発動した状態となる。この際の無双ぶりは〈魔戒(まかい)戦隊(せんたい)エクスロア〉総掛かりでも劣勢に退け、のみならず〈魔帝バアル〉ですらも相応の本気を強いられるほどと云われている。


特徴:
魔魂怪物〈ジャック・オ・ランタン〉は、悪魔にも怪物にも人間にも肩入れしていない愉快犯気質の忌避存在であり、常に刹那的享楽だけを求めて現世と夢幻の狭間を彷徨っていた。
しかし〈魔戒(まかい)戦隊(せんたい)エクスロア〉と〈魔界侵軍エルサタン〉の抗争を知り、その戦乱に新たな喜悦の種を見出だして介入を奸計──最も自身の魔力が高まるハロウィンにて〈魔界侵軍エルサタン〉に重症を負わされた青年〝ウィル・ドーソン〟を見つけるや、その〝怪物への復讐心〟を刺激して〈魔戒戦士(エクスロア)〉への新生を餌に契約を結び憑依を果たした。
以降は〈イレギュラーエクスロア〉とも呼ぶべき第三勢力として参戦し、三つ巴の相関を生む事となる。
画策者たる魔魂怪物〈ジャック・オ・ランタン〉にとっては〝何がどう転ぼうと些事〟であり、そこには〈正義〉も〈悪〉も関係なく、ともかく自身が喜悦に浸れるほどの〝混沌〟が生じさえすれば顛末や動機は構わないのである。


解説:
ふと「今年のハロウィンは〈ジャック・オ・ランタン〉のスーパーヒーローでも創ろうかな?」と〝遊び心〟に思い立って作成。
着想&着手はハロウィン数日前……つまりハロウィン本番まで一週間切っていましたが、年内ハロウィンに間に合うかどうかとかは、あまり考えていませんでした。
結構順調に進み、滑り込み誕生となりましたがw

そもそもは〝ハロウィンシーズンに毎年登板となる時期特化型単独ヒーロー〟として着手されました。
早い話が〈アナザーリザーブヒーロー〉のカテゴリーですね。
ところが、この〈西洋妖怪+スーパーヒーロー〉という基本コンセプトが『魔戒(まかい)戦隊(せんたい)エクスロア』とガチ被りしている事に思い当たり、はてさて『エクスロア』キャラクターとして舵切るか否かを悩み出す事に……。
憂慮点のひとつが、そもそも〝そういう意向〟と無関係に構想&着手していたために、どうしても〈魔戒(まかい)戦隊(せんたい)〉とはデザインコンセプトがまったく異なるという事。
ですが改めてイメージしてみると、やはりコイツを据えると締まるのですよ……『魔戒(まかい)戦隊(せんたい)エクスロア』の世界観と相関図が。
そこで思い切って組み込む方向性にシフトしました。
ま、デザイン差異云々は〝追加戦士特権のイレギュラー性〟と捉えてもらえればいいかな……と。
仮にコチラを〝魔戒(まかい)戦隊(せんたい)寄り/カラーゴーグル面〟に改訂しますと、今度は〝彼独自の個性と面白味〟が稀釈化されてしまう気もしますしね。

この〈ジャックロード〉というネーミングは、発声してみると判り易いのですが〈ジャック・オー:ジャック・オ・ランタンの略称〉に寄せています。
しかしながら、本作品にはゲストレギュラーとして〈妖滅狩人(ようめつハンター)ヴァンシング/ジャック・クリストファー〉も登場しますので、図らずも〝ジャック〟名義が二人いるというややこしい凡ミスを生じてしまいましたね。
まぁ、それもあってコチラは〈ジャック・ロード〉と句切らず〈ジャックロード〉と一括読みした形にするという苦肉案を敷いてはいるのですが。

デザイン的には、まぁ何はなくとも〝カボチャ〟ですよね。
とにかく、あのユーモラスで愛嬌に満ち溢れたカボチャを〈ガチカッコイイ系ヒーロー〉とモチーフ転化する事から始められています。
ですが、あくまでも〈怪人〉ではなく〈ダークヒーロー〉もしくは〈魔界系ヒーロー〉としてのデザイン意向。
イメージとしては〈バットマン〉とか〈スポーン〉でしたね。
摩天楼の夜闇にマントをはためかせてクールに跳梁するタイプ。
つまり〈アメコミヒーロー路線〉で始めたのです。
スタンダードなカボチャ面ですが、ヘタや下顎部の別パーツ処理にて〝脱マスコット愛嬌〟に機能して〝ヒーロー然〟と締まるように意識しています。
胸部~肩部は懐かしの〝襦袢型プロテクター構造〟ですね。
つまり〈超人バロム1〉〈イナズマン〉〈仮面ライダーストロンガー〉といったマッシブ感が狙い。
まぁ、この意向は既に〈弾劾戦士カンゼンジャー:『逆転戦隊(ぎゃくてんせんたい)ゲコクジャー』〉にてやっていたんですが、私的にイマイチだった感にもあるので改めて挑戦してみたかった。
で、この肉厚感に〝カボチャ皮の厚み〟をディテールと落とせば上手く合致融合しそうだったので、そういうディテールにしてみました(カボチャ感も常態的に強調出来ますから)。
そして、胸部アクセントには〈ケルト十字:鈎裾型十字〉と(そもそも〈ハロウィン〉はケルト祭事ですしね)。
ちなみに、本当はコレにチェーンとか突起パーツを加味してバイオレンス感を強調したかったのですが没案にしています。
このマント押しデザイン&キャラクターコンセプトで〝それ〟をやると、第一印象が〈スポーン〉に酷似してしまう恐れがありましたから。

ポジション的には
〈リュウジンジャー:『妖滅戦隊(ようめつせんたい)カルマージャ』〉
〈弾劾戦士カンゼンジャー:『逆転戦隊(ぎゃくてんせんたい)ゲコクジャー』〉
〈リヴィデュアル:『聖敢戦隊(せいかんせんたい)リヴィドール』〉
と同じく〝最強ランクにして一匹狼気質の第三勢力戦士〟になります。
しかしながら当初の脳内構想では、このポジションは〈ドラゴン:西洋竜〉にするつもりでした。
これは〈リュウジンジャー:東洋龍〉との対比からです。
万事に於いて『魔戒(まかい)戦隊(せんたい)エクスロア』は『妖滅戦隊カルマージャ』との〝和洋文化対比〟にて構成する意向でしたから。
そうなると、やはり〈最強追加戦士〉は〈ドラゴン〉の方がハマりますし箔もある。
ですが先述の経緯から予想外にも〈ジャック・オ・ランタン〉という着地となり、また、いざ据えてみると〈西洋妖怪戦隊〉としてはコチラの方がしっくりと個性を発揮出来てしまった。
この『ドラゴン案』は、前身とも言える戦隊『幻装戦隊(げんそうせんたい)エルファンサー』にても取り入れる意向があったのですが、やはり一転して没案になっているのですよね。
勿体ないので〝どちらか〟で実現したくはあるのですが……。

ともあれユーモア着想に在りながらも〝ガチカッコイイ系〟と映ってくれたなら嬉しいですね。
現在の認知像となっている『ジャック・オ・ランタン=愛嬌があって可愛い』というイメージを覆して〈カッコいいジャック・オ・ランタン像〉と。
一応は〈凰太郎ヒーロー〉らしい〝シンプル直球ながらも独自性に在るデザイン〟にはなっているかと思います。




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