魔獣将ケルベロス

【キャラクターファイル】

名前：ケルベロス
種別：魔獣もしくは悪魔／本作での異名は〝魔獣将〟
原典神話に於いては〈百頭獣〉とも異名され、また同時に〈地獄の番犬〉としても知られている。
一方で悪魔学に於いては〈地獄の公爵〉の一人とされている。
出典：神話もしくは悪魔学
登場作品：『魔戒(まかい)戦隊(せんたい)エクスロア』


性格：
獰猛粗暴にして好戦的であり、戦闘ともなれば高揚に酔って狂戦士然と荒れ狂い敵味方見境無くなってしまう傾向も強い。
「ワシは●●じゃけえのぅ」などと広島弁めいて喋り、他者に対する礼節も敬意も持ち合わせていないため〈魔帝バアル〉に対してもタメ口(ぐち)にて横柄に振る舞う不遜者。
しかしながら、そうした粗暴性格の反面〝芸術〟に対して造詣と理解が深く、自身も趣味として絵画を描いたり、或いは芸術志向者や芸術文化に対して人情味に接する意外な一面を持つ。
ちなみに同じく〝三頭同身〟である〈魔帝バアル〉とは異なり、彼の人格は単一個体となっている。


武器：
●高位悪魔の名に恥じない潜在魔力
●インフェルノハウリング：三獣頭による業炎咆哮であり、紅蓮の灼熱は周囲一帯を煉獄のように焼き拓いてしまう
●ケルボルト：三頭の巨角からは激しい雷撃を生み、周囲一帯に無差別放電を撒き散らす


特徴：
西洋妖怪や悪魔で構成された魔界侵軍〈エルサタン〉の攻撃指揮官。
古くは絶対的な〈地獄の番犬〉として畏怖されており、その際には「頭の回りに無数の蛇が絡んでいる」「50の頭を持つ」等の異説もあり〈百頭獣〉とも異名されていた。
同時に〈悪魔〉としては、魔界にて19の軍団を率いていた公爵にして勇猛果敢な武人とも云われている。
性格や素行に問題があるものの、その戦闘に於ける実力はかなりのものであり、指揮能力に不向きな彼が〈攻撃指揮官〉という〝らしからぬ役職〟に据えられているのは偏(ひとえ)に〝彼自身の超戦士素質〟を買われて前線投入を常態化したいが故(ゆえ)である。


解説：
本項に於ける設定は一部基礎設定以外は『魔戒(まかい)戦隊(せんたい)エクスロア』のオリジナル設定になります。
本来の『悪魔学』及び『神話』に準拠して書いた場合は相当な文量になるので『魔戒(まかい)戦隊(せんたい)エクスロア』に反映されていない設定はオミットしています。
御了承下さい。

おそらく多くの人は〈ケルベロス〉というと〝地獄の番犬〟として伝わる〈三頭巨大狼〉を想像するとは思います。
それは原典神話に準じた像ですので間違いではなく〝正しい伝承像〟なのですが、同時に『悪魔学』に於いては〈悪魔：人型？〉としても組み込まれています。
まぁ、そもそも〈悪魔〉や〈天使〉は変幻自在の怪異ですから実像すら在って無きようなものですからね……性別すら変えられるんですから。
それに『悪魔学』というのも結構都合よく構築されていて、古今東西の雑多な〈怪物〉を総じて〈悪魔〉という称して括る傾向にありますから。
この〈ケルベロス〉もまたヨーロッパ圏にて『悪魔学』に組まれた際に大きなリファイン転化が為され〝三つの犬頭〟という外見的特徴は継承されたものの〝地獄でのスタンス〟や〝芸術才能恩恵者〟という性質が付加されました……が『悪魔学』の鉄板書籍『地獄の事典（著：コラン・ド・プランシー／講談社刊）』に於いては「もはや神話の〈ケルベロス〉とは別物である」としっかり言及されております。
で、この『魔戒(まかい)戦隊(せんたい)エクスロア版』にて落としているのは〝悪魔学解釈〟の方。
なので〝人型フォルム〟にてデザインされています。

今回の私的にこだわったデザインポイントは、やはり鎖手錠ですかね。
暗に〝地獄の隷属枷から解放された獰猛な魔獣〟という要素を強調しています。
そしてカラーリングですが、同じ狼モチーフの〈ルナズロア：狼男〉がいますから〝茶毛〟は避けねばなりません。
なのでコチラは〝地獄の魔獣〟というイメージで〝暗色〟にて構成する事としました。
「今回はディテールが少な過ぎたかな？」と思いきや、こうしてビジュアルにしてみると意外にもシックでクールなカッコよさにも在り？
キャラクター的には粗暴なんですけどねw

性格設定にあるように広島弁で喋りますが、これは『仁義無き戦い』みたいな凄みの効いた貫禄にてイメージしています。
アレですな……私的イメージとしては『トランスフォーマー　ビーストウォーズメタルス』の〈ランページ〉みたいな感じですな。
って事はイメージCVも〝檜山●之〟様？？？

にしても〈邪妖會：『妖滅戦隊カルマージャ』〉との対比差がスゴいな……。
アチラだと、このポジション〈たんころりん〉ですからねw