オハナマクルー

文字数 2,647文字

【キャラクターファイル】

名前:オハナマクルー
種別:変貌界賊〈マクルー〉
属性:花
登場作品:『姫麗(きれい)戦隊(せんたい)アイレジナー』


性格:
献身的に花壇を世話する男性の心が変貌具現化された怪人。
花壇荒らしに心を痛めていた鬱積が攻撃的な性格へと変質しており、戦闘ともなれば、かなり不屈の武闘派ぶりを発揮。
しかしながら、一方で〝花〟に対しては異常に強い偏愛的保護感情を抱いており、そうした局面では「お花を大切に!」と万事を投げ出してまで保護行為へと推移する。


武器:
●汎用界賊刀カトラス
●蔓型鞭
●口から吐く花粉には〝麻痺〟や〝幻惑〟など多彩な種類がある
●タネ爆弾
 

特徴:
ある日、愛美(まなみ)は綺麗に手入れが行き届いた花壇を見つけた。
その花壇を世話する男性は無愛想ではあったが、献身的に花への愛情を注いでいる姿勢を感受して嬉しくなってしまう。
しかし、何者かによって花壇を踏み荒らされた憤慨を〈次元界賊アークレイツ〉に付け入れられ、彼は〈オハナマクルー〉変貌させられてしまった。
「動けない花の気持ちを思い知れ!」と人々を無差別無慈悲に〈花〉へと変身させて蹂躙に暴れるオハナマクルー!
やがて阻止に現れた〈姫麗(きれい)戦隊(せんたい)アイレジナー〉と交戦になるが、彼の本質を知る〈ラブレジナー:姫園(ひめぞの)愛美(まなみ)〉は「本当は、とても優しい人なのに」と躊躇してしまい、劣勢の色は濃厚化。
そこへ加勢に現れる敵幹部〈攻撃隊長サブリダ〉──しかし、彼女は〝草花に対する思いやり〟も無く戦闘の過熱に踏み荒らすのみ。
その様にオハナマクルーは不信感を募らせ、また、逆に身を呈してまで花壇を守ろうとしたラブレジナーを思わず庇ってしまった。
裏切者と定められ、戦局は〈アイレジナー〉〈オハナマクルー〉〈サブリダ〉の三つ巴に!
サブリダの撤退により戦いは終わり、裏切者として居場所すらも失ったオハナマクルーを、ラブレジナーは浄化技〈ラブハートウェイブ〉で人間に戻すのであった。
後日、愛美(まなみ)が見掛けた男性は、軽く笑顔を見せるようになっていた……。
まだまだ不器用ではあるが……。


解説:
〈ハナマクルー〉とか〈フラワーマクルー〉ではなく〈オハナマクルー〉という間抜けネーミングがポイントですwww

本作品の怪人〈マクルー〉は正直ビジュアル化までする予定にありませんでした……が「前作美少女戦隊『可憐(かれん)戦隊(せんたい)オトメイザー』との世界観差別化を克明とするには、とりあえず〈怪人〉のビジュアル化は必要かな?」と着手してみました。
他戦隊の場合は〈幹部怪人〉自体が〝作品方向性に沿った異形〟というデザインですから〈使い捨て怪人〉が描かれなくても『作品世界観:敵怪人の方向性』は伝わるのですが、この『姫麗(きれい)戦隊(せんたい)アイレジナー』及び『可憐(かれん)戦隊(せんたい)オトメイザー』といった〈美少女戦隊〉は敵幹部も〝美少女〟ですから実際に具体的なデザインを公表しないと〈怪人〉の方向性が見えないのですね。
コチラとしては結構メンドなんですが……w

念頭としたのは、何はなくとも前作怪人〈ファミリアン〉との差別化です。
同じ方向性の拡張でも良かったんですが(例えば『セラムン』『プリキュア』等がこの方向性で、新シリーズに入っても〝呼称が変わっただけで方向性自体は同じ〟です)、どうせなら〈次元界賊〉という設定を活かして違う路線にしたかった。

まずコンセプト差異ですが〈ファミリアン〉は〝女性怪人〟しかいません。
これは敵勢力が〝宇宙魔女による集団〟だから性別統一したワケです。
しかし〈マクルー〉は〝老若男女問わず〟と構想しています(今回の〈オハナマクルー〉はスタンダード像を伝えたいので男性型としました)。

また、デザインコンセプト面に於いては〈ファミリアン〉の場合〝女性型仮面顔〟が据えられているのに対して〈マクルー〉は〝髑髏〟となっています。
これは〝次元界賊/海賊〟だからで、言うまでもなく〝海賊旗〟に描かれる鉄板デザイン〈ジョリー・ロジャー:髑髏意匠〉から。
そして、多くの人が〝髑髏〟と同期的に想起する〝交差骨〟は額飾りに据えています……が、下方が〝交差骨〟上方が〝交差剣〟という混在にアレンジ。
実際の海賊旗に於いても〝交差骨〟は〝絶対〟ではなく〝交差剣〟であったり、そもそも無かったり……と、実は意匠多様なのですよ。
そこで〝見栄え〟を念頭にアレンジしています。
額飾り核として〝大きなハート〟を据えていますが、コレはふたつの意向から……。
ひとつは、やはり〝実際の海賊旗〟を踏襲して……です。
意外かもしれませんが〝ハートをあしらった海賊旗〟は多々あります。
ですが、コレは〝かわいさ演出〟ではありません。
もっと〝本来の意味〟です。
つまり〝心臓〟を意味しているのですね。
要するに「俺らに抵抗する奴は心臓えぐり出すぞコノヤロー!/容赦なくブッ殺すぞ!」という恐ろしい脅しの主張。
で、当キャラクターに於ける〝もうひとつの意向〟は……ぶっちゃけ〝かわいさ演出による毒抜き〟ですw
うん、まったくの逆相違www
描いてみたら脳内構想していたよりも〝怖かった〟のですよ。
リアルな髑髏面のせいで〝恐怖対象〟としての印象が強過ぎた。
どちらかというと〈魔戒(まかい)戦隊(せんたい)エクスロア〉の方に出て来るようなキャラクターでしたw
そこまでの〈ガチ怪人〉は、本作品では望んでいないのです……あくまでも〈美少女戦隊〉ですから。
理想的なバランスは、やはり〈ファミリアン〉で〝怖い要素を孕みつつも、どこか間抜けた愛嬌も感じる:恐怖異形+ユーモラスな遊び心〟なのですよ。
そこで〈自己主張の強いハート〉を目立たせてバランスを取ろうとしたワケです。

彼自体の意匠コンセプトですが、パッと見に伝わり難くなってしまったものの、実は結構凝っています。
まず〈燕尾服〉をベースにしています。
コレも実際の海賊ではデフォ服装だったから。
で、中央緑ラインは〈茎〉を表し、脇腹部&両肩の緑部も〈葉〉です。
つまり頭部花弁を基準に全身を見れば〈花〉自体が落としてあるのです。

このように実はかなり凝った模索に創作されました……が、私的には「う~む?」な感じも拭えず。
やはり〈姫麗(きれい)戦隊(せんたい)アイレジナー〉の敵としては「トーンが重暗くて濃い」という印象を強く感じますね。
やはり〝ドシリアスな髑髏頭〟のせいか〈ファミリアン〉のような〝ポップなモダン妖怪感〟にはなりませんでした。
まぁ〈ファミリアン〉も増産される中で〝ユーモラス芸風〟が強まりましたから、もしかしたら〈マクルー〉もそうなるかもしれませんが。
ま、今後に増産されるかは、まったく未確定ですけどね?w


ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

登場人物はありません

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色
フォント
  • 明朝
  • ゴシック
組み方向
  • 横組み
  • 縦組み