火車

文字数 862文字

【キャラクターファイル】

名前:火車(かしゃ)
変身者:紅藤(くどう)和真(かずま)
種別:冥鬼(本作独自の定義であり、元来の伝承では〈妖怪〉に過ぎない)
出典:民俗伝承
登場作品:『天上 (てんじょう)天下(てんげ)大剣斬(だいけんざん)


性格:
孤高の一匹狼気質。
しかしながら、根は男気に準じた義理人情が強い。
任侠映画ばりの古臭い台詞回しを好む。


武器:
●三ツ又矛〈焔戟(えんげき)
●専用戦車〈轟炎(ごうえん)
●〈轟炎(ごうえん)〉前部に仕込まれた大口径火炎砲〈炎獄砲(えんごくほう)〉は、一撃必殺の威力を誇る。


特徴:
そもそもは凶暴な冥鬼として人間界を蹂躙すべく、人間〝紅藤(くどう)和真(かずま)〟として転生(強力な冥府属性である為、そうするしか獄卒の理から開放されなかった)。
しかし〝人間〟として培った半生に於いて、喧嘩好敵手〝御剣(みつるぎ)刀志郎(とうしろう)〟との心地好い共感を得、また家族との絆(殊に幼い妹〝紅藤(くどう)(まい)〟の存在)は〝かけがえのない温もり〟と彼の荒んだ心に浸透していった。
だが、妹が未知の難病に掛かり、その治療法を求めて奔走──延命治療の呪術を餌に〈覇獄同盟群(はごくどうめいぐん)〉への従事を強いられるに至った。

※ 一見には『幽★遊★白書』の〈蔵馬〉を想起される方もいるとは思うが、作者が意図したのは『デビルマン(TV版)』であり、その〝恋人愛〟を〝兄妹愛〟へと置き換えた設定である。
また御剣(みつるぎ)刀志郎(とうしろう)が〝永井豪型不良〟をイメージしているのに対して、紅藤(くどう)和真(かずま)は〝本宮ひろ志型不良〟をイメージとしている。


解説:
古今東西の〈鬼〉を結託させた連盟組織〈覇獄同盟群(はごくどうめいぐん)〉の幹部〈覇獄(はごく)三鬼衆(さんきしゅう)〉の巨大幹部であり、その中でも筋金入りの武闘派。
盟主〈悪路王(あくろおう)〉及び〈覇獄同盟群(はごくどうめいぐん)〉に対して忠義を抱く義理は無いが、やむにやまれぬ事情により不本意ながらも主力として貢献する。

主人公〝御剣(みつるぎ)刀志郎(とうしろう)〟とは彼が〈御霊人(みたまびと)〉と化す以前から喧嘩好敵手であり、互いに丁々発止とした態度を取りながらも共感に一目置く間柄であった。
しかし、本性〈火車(かしゃ)〉として〈覇獄同盟群(はごくどうめいぐん)〉に従事するようになると、互いの正体を知らぬままに〈大剣斬(だいけんざん)〉と戦う関係に推移し、皮肉にも〝喧嘩相手〟から〝殺しあうべき敵〟へと変化していく。

悲しいまでに不器用で愚直な硬派である。




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