妖帝 百々我

文字数 999文字

【キャラクターファイル】

名前:妖帝 百々我(ももんが)
種別:邪妖総大将/本作での異名は〝妖帝〟
出典:民俗伝承
登場作品:『妖滅(ようめつ)戦隊(せんたい)カルマージャ』


性格:
冷酷非情にして狡猾な策士。
その非情さは人間に対してだけではなく、部下である〈妖怪〉にも向けられ、その圧倒的妖力を以てして徹底したファシズム組織体制を築き上げた絶対無比の恐怖統治者である。


武器:
●規格外に高い妖力
●千変万化な妖術
●妖具〈獄悶呪(ごくもんじゅ)〉:腰ベルトは邪悪な妖具であり、人間の魂を苦悶のままに捕らえて永劫に苦しめ、その呪詛や負念を自らの妖力へと無尽蔵還元している


特徴:
伝説の邪妖総大将。
そもそも〈邪妖會(じゃようかい)〉は先代盟主〈玉藻前(たまものまえ)白面金毛九尾狐(はくめんきんもうきゅうびぎつね)〉によって旗揚げされた〝日本全土の邪悪妖怪を結束させた大勢力〟であったが、彼女が〈伝説の妖神〉によって倒された事により組織は残党として弱小化──そこに突如現れて強大な妖力を見せつける事で根刮ぎ掌中に支配した経緯に在る。
 

解説:
妖滅(ようめつ)戦隊(せんたい)カルマージャが戦う敵〈邪妖會(じゃようかい)〉の妖帝〈百々我(ももんが)〉です(漢字は本作に於ける宛字)。
尚〈モンガー〉ではありません。それは『太陽戦隊サンバルカン』の怪人総称です(っていうか、この〈ももんが〉が語源ではなかろうか?)。

設定を読むと解りますが、そもそも〈邪妖會(じゃようかい)〉は『天上天下(てんじょうてんげ) 大剣斬(だいけんざん)』に登場した敵勢力であり、その際の盟主は〈玉藻前(たまものまえ)白面金毛九尾狐(はくめんきんもうきゅうびぎつね)〉でした(創立者も彼女)。
しかし、彼女が対妖滅組織〈狩魔(かるま)〉によって倒された事により組織は烏合の衆と堕落──そこに現れて新支配者と君臨した存在が、この〈百々我(ももんが)〉になります。

意識したのは昭和型怪人特有の〈近代アレンジ妖怪感〉で、とりわけ『イナズマン』の〈バンバ〉のようなデスマスクチックな恐さ。
三本指は〈邪妖〉らしい特徴で、五指(知恵・慈悲・瞋恚・貧どん・愚痴)から人間の美徳である『知恵・慈悲』が欠落しているからと云われています(これは本作のオリジナル設定ではなく『妖怪学』的にそうなのです)。

妖怪の総大将といえば多くの人は〈ぬらりひょん〉を想起しますが、それ以前は〈見越し入道〉だったという説があります。
そして、それ以前の大将と思われるのが〈ももんが〉だとか。
しかしながら詳細不明の存在であり、時として〈妖怪〉そのものを漠然と指す呼称としても使われていたそうな。
ちなみに妖怪図鑑などでポピュラー化した〈百々爺(ももんじい)〉は、この〈ももんが〉の霊落廉価版のようです。



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