+++ ぽすとすくりぷトォ~ッ!!!

文字数 2,076文字

 当作は、完全なる時間の都合により、これにて一巻のお終いとさせていただきましたぁ。
 よりまして、チョロリンとあとがきをば……

 おそらく(間違いなく)続きが日の目を見ることはないでせう。時間の都合がつくようになった頃には、当作の設定等をすっからか~んと、忘却の彼方にしておりますゆえ、新たな物語を書き始めた方が、あらゆる意味でマシに決まっていますので……。
 
 ストーリー的には、照壬はどうにかヴォロプを送り届けますが、ヴォロプは既に町の重鎮たちから亡き者と見なされていて、新たなレギナ・ルテ・ブブを世界へ出してしまっており、ヴォロプもほかの修了者たちの一員として進路を決めることになります。
 その進路先をフィンテルンにして、ヴォロプは再び照壬とノキオとウタビィの許へやって来ることにもなります。そして、フィンテルンの内部にまで巣喰っていたテロ組織の一員を追い詰めて行くと同時に、デウツクランから世界を救うというナハハな展開を構想しておりましたぁ。

 加えて、ワイヴァーン使いの女子は、実は、単に通常業務として、テロ組織の末端グループから一時的に雇われたにすぎず、それも誘拐された照壬のウザキャラ・クラス委員女子とのそっくりさんである、妹の捜索のために荒野から出て来ていただけの、これまたウザキャラ・クラス委員女子のそっくりさんだったぁ、という設定なので、照壬とは、何かにつけウギャギャな関係が展開されていっちゃいます。
 ですが、決して照壬を許しはしないものの、ワイヴァーンで、あれこれと助けてくれるようにもなります。
 そして、バレてしまっているでしょうけれど、トドメまでは刺しきられていなかったエシャも、斬られ残った数滴から一寸エシャとなり、照壬の肩に乗って騒がしくするマスコット的ポジションとして再登場する予定でしたぁ。
 一寸から、日に日にチョコチョコッと回復して、本来のサイズをとり戻していくエシャもまた、ヴォロプと何かと張り合って、照壬の頭痛のタネとなっていきます。
 また、流れる血が赤へと変わったミラリまでが、父親の右腕が与えられた照壬が気になり、姿をチョクチョク見せるようにもなります。
 それは、地域の次代魔王最有力候補である父親が、魔王へと即位するまでのゴタつきから、おてんば盛りなミラリへの心配りが手薄になってのことなのですけれども、照壬とヴォロプそしてノキオの助力を得て、魔王候補を次次と打破して即位が叶うことにもつながります。

 全てが行きがかり上のこととは言え、照壬は何げに結構強大な裏の顔をもつようになり、ヴォロプがもちかける問題をともに解決していく内に、世界の核心にも触れることができるようになっていきます。
 そして遂には、自分がこの世界へ転移させられた理由へと辿り着きます。
 元より、照壬たちが生きる世界は、実に精巧に再現されたつくり物、アレルたちの世代でバズった ”マイ・ワールドをつくろう系” のゲームだった、という大オチでありましたぁ。
 アレルは、自分がつくった世界をバカにする、自分の世界よりもよくできた気のある女子の自慢の世界へ、一介のモブキャラでも一クセ強い照壬を送り込んで、発展を邪魔してやろうとしていたって次第です。
 つまりディスロケーターとは、他人の世界の発展を妨害するために、チョロリチョロリと不正手段で送り込まれるウィルス的存在ってわけです。
 そこまで知った照壬が、神の一柱も同然のアレルに対してどんなけりをつけちまうのか? それもいろいろと想像できるでしょうが、最終的にニンマリと座りの好い決着は一つきりでしょう。

 そうしたあれやこれやで失笑仕立てにした内容を、章と章の各エピソード割りをしてみたところ、ざっと四〇〇話に迫るヴォリュームとなることが予想されたため、正直そこまでのおつき合いを独りよがりに強行するなんてこと、恐れ多すぎるあまりに踏みきれやしませんし、この毎夜毎夜エアコンのAIを、絶妙なまでに凌駕して安眠を妨げてくれる暑さも手伝い、書き続ける気力が萎え果てちゃいましたぁ……なので、これにて、続くという体裁の完結にさせていただきま~すっ。

 もうチョット、当作のvibesに浸っていたかった~、なんて、ありがたく奇特な方がおられましたなら、ここにて開示した設定および展開を絡めて、どうぞ御自由に、お好きなように思いまわしてお愉しみくださいませ。
 さらにもし、文句なんぞをお懐きになられる方がいらっしゃいましたならば、根がブラック社畜で ”部下は自分が取締役付きになるための捨て駒” 的根性が見え隠れする、サーヴィス残業も熱烈歓迎オーラ出しまくりな我が上司へ、

 と呪い捨てにて、存分に腹癒せをしてくださいますよう、心よりお願い申しあげまするぅ──。

 これまで当作の御愛顧、誠にありがとう御座いました。
                             昱⇌音
                    ※(PNは天からのお告げ次第で変更されます)
      
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登場人物紹介

名前:照壬慧斗(てるみ・けいと) 祖父に躾‐育てられたお祖父ちゃんコ 一見至ってフツウの高一だがオトナびていると言うより発想からして老けているカンジ なので、どうせなるようにかなりゃしないからと人間関係や社会に対して漠然とした恐れがなく、自分が納得できる道のみをマジメに地道にやれるだけ進み続けるタイプの自己中傾向 しかしながら目立たないので浮きもしない、だが浮いたヤカラの邪魔が入ると途端にとんでもなく脱線してしまう危うさにも気づけずにきた大甘ちゃん……

名前:ヴォロプテュロス=フワム・ケールブロム(愛称:ヴォロプ) 本年度のレギナ・ルテ・ヴヴ

当世界きっての鬼ヤバ存在の一つである大量破壊人間‐ボムバーナ ロマリア国の西部ヴヴ・トゥプルス火山の南麓に位置するフワム半島出身 

半島自体が村で、村の子供が義務的に完全習得しなければならない必須教育を主席修了した女子をレギナ・ルテ・ヴヴと呼び、その年の村の顔役として各国に招かれる言わばこの世界のミスコンクイーンみたいなモノ



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