032 激<超<鬼<閻魔<天魔<爆滅女子??
文字数 1,999文字
〈どうしましたテルミ? 御存知でしたか、さすがにボムバーナに関しては〉
「……知るもんか。女子なんて同い年から縁遠すぎて、全般的に関わりたくないだけだ、てか教えてくれサラッと、ガチにヤバさが凄まじそうだからっ」
〈はい。ボムバーナは、南国ロマリア西部に位置するヴヴ‐ドゥプルス火山の麓、フワム半島で生まれた女性の俗称です〉
「俗称? パリジェンヌとかミラネーゼみたいなもんかな……で?」
〈要言しますと、彼女たちは感情の爆発とともに肉体までが大爆発を起すのです。その破壊力は少なくとも半径一ミリアを滅尽させるので、その周辺をも含めれば甚大な被害となってしまいます。過去に何度国が滅んだことか知れません〉
「ガチに? ……一ミリアって一体何キロくらいだ? てか、そんな大爆発をして、この人たちは無事なのか?」
〈何キロと言われましても……一ミリアは四万二二四〇フィスなので、わかり易くステパンで換算すれば、大体二六八〇歩の直線距離となります〉
「わかり易くないってのっ。一歩が大体六〇センチだとして……ざっと一・六キロか。となると一ミリアってのは一マイルくらいかな? てか、一人で三キロ以上をフッ飛ばしちまうわけかよ!」
〈脅威はわかっていただけましたね。勿論ボムバーナ自身も真っ先に犠牲となりますので、央都でも王宮や議会堂がある中心地の半径一ミリア毎に数人といたならば、連鎖爆発を生じて、機能的にですけれども、一国を玉響 の内に滅ぼすことがあるのです〉
「……鬼どころの騒ぎじゃないな、てか、ガチの人間核弾頭じゃないかよ? 爆発したあと放射能汚染の被害まで出ちまったりしないだろうな?」
〈……それはどう言うことでしょう?〉
「なら、よかったって」
実感などまるでないものの照壬は安堵の溜息を吐く。が、吐ききらずに途絶──。
〈どうしましたか?〉
「てか、よくなんか全然ないよな……そんな天魔ヤバ女子を一人で帰すわけにはいかないのはわかるけど、そもそも激ヤバなオレがつき添いじゃ鬼ヤバな上に、つき添うオレ自体が閻魔ヤバだろがっ」
「……ワタクシにわかるよう言っていただけませんか」
「ならオレも要言すれば、もうどこへも殞ちるもんかっ、ノキオと離れたら狂うぞオレきっと絶対!」
〈テルミの気持を、察することはできますけれども。困りましたね……〉
「当然だろ、オレだって超絶限界突破ギリで困っているんだっ」
〈ならば、ワタクシとは、いつでもこのようにして話せて、ワタクシが得た情報を伝達できるとしたらどうでしょう、それでも考えていただける余地はありませんか?〉
「……このようにって、どうやって?」
〈それでは、ワタクシから一旦離れて近くの木か草に、そのワタクシの分身の一部を同じように当ててみてください〉
「……ノキオ自体じゃなく、ほかの木や草なんかでもいいのか?」
〈はい。どの草木でも、どの箇所でもかまいません……テルミが薄気味悪いと言っていたこの木の、この箇所などはどうでしょうか?〉
ノキオは、照壬に語り聞かせている言葉が音声ではなく、照壬の脳を直接刺激していることも知らせるために、照壬の視覚野までを刺激。
実際には、照壬が真後ろへふり返らなければ見ることができない景色をクローズアップの連続で視感させる。
「……今これ、オレの目の前に見えてる映像もノキオがやっているのか?」
〈はい、こうしたことも可能です〉
「やっぱ、凄いなノキオは……」
〈植物同士がわずかででも、途絶なくつながっていればですけれども。ワタクシが伝えたい情報だけでなく、当然テルミが見聞きしている情報も伝わってきますので、同じ場所にいる状況と大差ないのではありませんか?〉
「……てか、どうして木なんだよノキオ~? あの分身みたく人の形をしていなくても、動けさえすれば何の問題もなかったのにな。そしたら、たとえ無間地獄の底だろうが、オレも露を払いについてってやるのにっ」
〈あはは、考えられる余地ができたようですね? ワタクシも、テルミが木だったならばお願いしませんし、人族の少年でも頼りになると見込んでのことなのです〉
「……てか、オレは全く冗談でなんか言ってないんだけどっ」
〈無事に行って来てくだされば、もうこの地方の自然界隈でテルミは英雄ですよ。草木が、デウツクランとロマリアだけでなく、ディアブラリフェイン中へ栄名を広めます〉
「そんなのはどうでもいいっての。ノキオがマジでオレを頼みにするならガチに考えるけど、けどなぁ……」
〈はい? 何でしょうか〉
「女子の相手なんてオレ、オシャマやオバちゃん相手よりムリなんだけど」
〈年齢的な問題があり、しかも大きい、と言うことでしょうか?〉
「……オレが死ぬ気でガンバったところで、あの女子の方から毛嫌いして離れてくのが目に見えるんだよなぁ。ましてや、あんな絵にも描ききれそうにない、二次元も超えちまってる天魔美女子なんて」
「……知るもんか。女子なんて同い年から縁遠すぎて、全般的に関わりたくないだけだ、てか教えてくれサラッと、ガチにヤバさが凄まじそうだからっ」
〈はい。ボムバーナは、南国ロマリア西部に位置するヴヴ‐ドゥプルス火山の麓、フワム半島で生まれた女性の俗称です〉
「俗称? パリジェンヌとかミラネーゼみたいなもんかな……で?」
〈要言しますと、彼女たちは感情の爆発とともに肉体までが大爆発を起すのです。その破壊力は少なくとも半径一ミリアを滅尽させるので、その周辺をも含めれば甚大な被害となってしまいます。過去に何度国が滅んだことか知れません〉
「ガチに? ……一ミリアって一体何キロくらいだ? てか、そんな大爆発をして、この人たちは無事なのか?」
〈何キロと言われましても……一ミリアは四万二二四〇フィスなので、わかり易くステパンで換算すれば、大体二六八〇歩の直線距離となります〉
「わかり易くないってのっ。一歩が大体六〇センチだとして……ざっと一・六キロか。となると一ミリアってのは一マイルくらいかな? てか、一人で三キロ以上をフッ飛ばしちまうわけかよ!」
〈脅威はわかっていただけましたね。勿論ボムバーナ自身も真っ先に犠牲となりますので、央都でも王宮や議会堂がある中心地の半径一ミリア毎に数人といたならば、連鎖爆発を生じて、機能的にですけれども、一国を
「……鬼どころの騒ぎじゃないな、てか、ガチの人間核弾頭じゃないかよ? 爆発したあと放射能汚染の被害まで出ちまったりしないだろうな?」
〈……それはどう言うことでしょう?〉
「なら、よかったって」
実感などまるでないものの照壬は安堵の溜息を吐く。が、吐ききらずに途絶──。
〈どうしましたか?〉
「てか、よくなんか全然ないよな……そんな天魔ヤバ女子を一人で帰すわけにはいかないのはわかるけど、そもそも激ヤバなオレがつき添いじゃ鬼ヤバな上に、つき添うオレ自体が閻魔ヤバだろがっ」
「……ワタクシにわかるよう言っていただけませんか」
「ならオレも要言すれば、もうどこへも殞ちるもんかっ、ノキオと離れたら狂うぞオレきっと絶対!」
〈テルミの気持を、察することはできますけれども。困りましたね……〉
「当然だろ、オレだって超絶限界突破ギリで困っているんだっ」
〈ならば、ワタクシとは、いつでもこのようにして話せて、ワタクシが得た情報を伝達できるとしたらどうでしょう、それでも考えていただける余地はありませんか?〉
「……このようにって、どうやって?」
〈それでは、ワタクシから一旦離れて近くの木か草に、そのワタクシの分身の一部を同じように当ててみてください〉
「……ノキオ自体じゃなく、ほかの木や草なんかでもいいのか?」
〈はい。どの草木でも、どの箇所でもかまいません……テルミが薄気味悪いと言っていたこの木の、この箇所などはどうでしょうか?〉
ノキオは、照壬に語り聞かせている言葉が音声ではなく、照壬の脳を直接刺激していることも知らせるために、照壬の視覚野までを刺激。
実際には、照壬が真後ろへふり返らなければ見ることができない景色をクローズアップの連続で視感させる。
「……今これ、オレの目の前に見えてる映像もノキオがやっているのか?」
〈はい、こうしたことも可能です〉
「やっぱ、凄いなノキオは……」
〈植物同士がわずかででも、途絶なくつながっていればですけれども。ワタクシが伝えたい情報だけでなく、当然テルミが見聞きしている情報も伝わってきますので、同じ場所にいる状況と大差ないのではありませんか?〉
「……てか、どうして木なんだよノキオ~? あの分身みたく人の形をしていなくても、動けさえすれば何の問題もなかったのにな。そしたら、たとえ無間地獄の底だろうが、オレも露を払いについてってやるのにっ」
〈あはは、考えられる余地ができたようですね? ワタクシも、テルミが木だったならばお願いしませんし、人族の少年でも頼りになると見込んでのことなのです〉
「……てか、オレは全く冗談でなんか言ってないんだけどっ」
〈無事に行って来てくだされば、もうこの地方の自然界隈でテルミは英雄ですよ。草木が、デウツクランとロマリアだけでなく、ディアブラリフェイン中へ栄名を広めます〉
「そんなのはどうでもいいっての。ノキオがマジでオレを頼みにするならガチに考えるけど、けどなぁ……」
〈はい? 何でしょうか〉
「女子の相手なんてオレ、オシャマやオバちゃん相手よりムリなんだけど」
〈年齢的な問題があり、しかも大きい、と言うことでしょうか?〉
「……オレが死ぬ気でガンバったところで、あの女子の方から毛嫌いして離れてくのが目に見えるんだよなぁ。ましてや、あんな絵にも描ききれそうにない、二次元も超えちまってる天魔美女子なんて」