12話 最低最悪のギルド合同合宿
文字数 3,266文字
ギルドアカデミー。食堂。
名探偵ルナは、メモを空中に描くためのペンを投げ捨てた。
――ギルドアカデミー。シャワールーム。
女と書かれた扉の前に、ラディウスが腰を振りながら歌っていた。
※アイコンはそのままです。
すぐに背を向けてどこかへ行こうとするラディウス。
するとベロニカは、ラディウスの背中にくっつき、甘い声で囁いた。
――ギルドアカデミー。演習場。
中学校の体育祭ほどの大きさの施設に、モンクの少女マナと魔剣士の少年クロガネが戦っていた。
クロガネはマナのパンチを受け止めると、そのまま押し返しマナを吹っ飛ばした。
しかしマナは空中でくるくると自転し、綺麗に床に着地した。
――ギルドアカデミー。「ギルド名鑑」。
様々なギルドの集合写真が並ぶ広い部屋に、奏音がいた。
――ギルドアカデミー。通路。
壁に向かって話すベロニカ。
すると、ベロニカの目の前に扉が現れた。
メルルは驚いた。
目の前にはいくつものレバーやスイッチが並び、モニターには各部屋の映像が写っている。
ベロニカを見るメルル。
その瞬間、メルルは後ろから頭を殴られた。
――ギルドアカデミー。食堂。
突然大きな音が鳴り、ルナ、ミーナ、リルは驚く。
アルマに抱きつくように身を寄せ合うミーナ、ルナ、リル。
アルマは静かに口を開いた。