5話 お気に入り
文字数 943文字
あなたは今、ボクからこの少女を守った…そうですよね?
いいんですよぉ、それで。別に殺すつもりはありませんでしたが、あなたのかっこいいところが見れて嬉しいな…
帝国が持つ、どんな者も殺す絶対的な力の正体を知るために…
それはいいんですが…もし、誰かを守るために自分が死んじゃったらどうしましょう?それでいいんでしょうか?
ボクはよくないんですよ。
あなたはボクの”お気に入り”なんです。あなたが一匹狼なのは知っていますが、死なれては困る者がいるということを覚えていてください
もし帝国で会うことがあったら…ボクらは似たもの同士、たくさん楽しみましょう?
ボクは帝国の外であなたと一緒に行動している者を見つけても手を出しません。ふふ、ボクとあなたの2人だけの約束。ドキドキしちゃうなぁ
ああそうだ、まだ自己紹介していませんでしたねぇ
ボクはリオン。嬉しいなぁ、ボクらは名前も似ているんですよぉ?
ああそうだ、”あの町”を壊したのはその少女が付けていた石のせいです。それは帝国の持ち物で、付けたものを操れるんだそうです。
安心してください、この石はボクが壊しておきます。追っ手が来たら大変でしょう?