24話 タイムリミット
文字数 3,686文字
ゲノンムルグ城。
4階。
ゴワス、ハルは、謎の大部屋にたどり着いた。
部屋の中心には巨大な機械がある。
慌てるアンバー。声のした方へ叫ぶが、回転する赤いドリルのようなものがハルへ向かって猛スピードで突っ込む。
すると、赤いドリルは回転をやめ、赤髪の男が現れた。
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3階。
ゴワス、ハル、アンバー、クーガーは、その異様な有様と雰囲気に困惑した。
そう言うと、クーガーはニヤニヤと笑いながら指を指す。
ゴワス、ハル、アンバーはクーガーの指を指す方向をじっと見つめた。
するとそこには……。
チョコの生首を鷲掴みにして不気味に立っているヴェイルノートがいた。
理性も生気も感じられない中、アンバーが声をかける。
すると、目を開けたままのチョコの生首が不気味に笑いだした。
※アイコンはそのままです。
右手にチョコの生首。左手に轟鬼の人形の生首。
全身に大量の血を浴びたヴェイルノートが、乾いた笑いを浮かべながら、天井を眺めていた。
正解〜♪
でもね〜?研究所のみんなも、エルトーンの町も、フランツの町も、アタミの町も、この国にある町の人間みーんなこの事を知らないんだー♪
すごくない?このゲノン帝国の誰1人、この国が"無くなる"事を知らないんだよー♪
その瞬間、ラブ・フォーエバーを構え、チョコに向かって走るハル。
しかし、ヴェイルノートの右手にあったはずのチョコの生首は、ドロドロに溶けたチョコレートのように床に落ち、どこからともなくチョコの声が聞こえる。
――
ゲノン帝国滅亡まであと
1時間。