第12話

文字数 2,197文字

映画館に入り、演目を調べる。


買ったばかりのコアラのマーチを早速食べながら、どうしたものかとのらりくらりと考えていた。

コナン観たいな。

エッグが好きで。

世紀末の?

いいよ。

ニクカッタベカの?
チケットを購入し、ジュースとアイスを持って館内に入っていった。


観客は誰もいなかったので、気ままに映画を鑑賞する。

スコーピオンとは?
殺し屋だけど。

ラスプーチンの末裔ではない。

ラスプーチンは冤罪大魔王さ。
安直だと思うんだ、展開が。

急に終わっている。

いや、順当に進んでいるよ。

タメ→波動拳

って感じ。

タメ技……。
最近のよりずっと秀逸だよ。

100万ドルは観ちゃいられなかった。

写真が一番の宝物か。
いや、遺伝子のバトンが一番の宝物。

ラスプーチンは実は王家の血筋。

マトリョエッグ、欲しい。
いいよね。

今度作るか。

写真をさ。

最高かも。
ぼくも欲しい。

マトリョじゃないと駄目なの?

仕組み上、そうなるね。

作ろうね。

む!

幾つ作るつもりだ!

幾つ作ってもいいだろう。

写真がいっぱいあるんじゃないか?

それもそうか……。
写真立てに入れても写真なんて見ないから。

普段はエッグとして飾っておくのもいいかも。

簡易プラネタリウム的な感じでたまに見るくらいにして。

大掛かりな装置だけど。
エッグ型のプラネタリウムだからね。

ライトを入れる台座があればそれでいいから。

そうか。

地下の遺跡とか考えてしまって。

あんな風に隠すなんて、おかしいと思わないか?

実は埋蔵金の隠し場所だったんだよ。

え?

ロシアの?

そう。

現在は干上がっているけど。

80億ルーブルはあったよ。

ルーブル計算が出来ない。

いくらだ。

1ルーブル、5000円くらいかな。
そんなもんか。

限界があるよな。

国家予算より少ない……。
コツコツ貯めたお金だった。

本当に血の滲むような努力で。

金なんて一瞬で蒸発するよ。

いつまでもあると思うなだ。

何に使ったんだ?
共産主義のレールを敷く資金に。
共産主義を邪悪とか言う輩は努力が嫌いなんだろう。

胆力が足りない。

なんだと……。

虚しすぎる話だな。

もっと観たいが、もう終幕だ。

語られ足りない世界観。

本当だ。

あんなにタメて、一気に放出。

聖剣伝説みたいな。
2が兎に角好きで。
2しかやってない。
結局ランディが倒すだけの物語。

木の股から生まれた子。

魔法は水の神殿で上げるんだよね。
そう。

ルサルカマラソン。

ちょ。

不意打ち。

全ての魔法をマックスにしてから話を進める。

その頃にはスーファミ本体がすっかり熱くなって。

あのゲームは容量が大きくて重いので。

わかりみが過ぎて。

どうして同じ事を考えて。

最後のニキータ、見逃すよね。
そう。

そして死ぬ。

値段も正規だが。

サナトス?

ガッカリするよ。

プリムもポポイも結局、ランディの養分だったのかとなるし。
3のサザンクロスが人気だが、まるでピンと来ない。

サザンクロスと言えば小剣技だから。

3は難しい。

中々話が進まなくて。

過去生で死ぬ程やったが。

すくえにーって?
救いは……ある筈。
寒くないか?
辞めろよ。
なんか、超ムカつく。
またあ。
映画館から出ると、そのまま当然のようにフードコートへと向かった。


ペッパーランチを注文し、適当に席に着いた。

ペッパーランチの不祥事はなんなんだ。

セクハラか?

よくある事だけどね。

愚図言ったんだと思っている。

社内でヤるのが?
普通だろう。

たまにいるだろう。

女で。

結構ノリノリだったのに、後から文句言い出す。

被害者として何故か逃げる。

会社で?

いいの?

いいんだよ、バレなきゃ。

余裕。

やはり。

普通か。

そうだと思ったよ。

知らなかったよ。

同じ事を考えて。

しかしよく分かるね。

シールックにいさんは立場上、言えないよね。

そういう女はネットでゴロゴロ見てきたから。

いつの時代もいるんだなって。

全てが全てじゃないけど。

全てが全てじゃないか。

全てだと思っていた。

いや。

本当の強姦はあるよ。

過去生で兎に角狙われて狙われて。

美人に生まれるのは誤りだ。

今だって……。
いや。

普通。

嘘をつけ!

二十歳の頃、似ている芸能人は櫻井翔かな?とか言ってたじゃないか!

櫻井翔には申し訳ないが、それを美人の表現とは思わないんだよね。
なんてやつだ。
似てるかな?レベルだったし。

オーラもないし。

お前、理想が高すぎだろう!
ヒトの美醜が分からんのだ。

息子はよく女の子に間違えられて、美少女扱いされていた。

可愛いは可愛いが、基準がよく分かっていなかった。

なんかな。

暇人が書いた文書みたいだぞ。

そう思われている。

日記カテゴリーだが?

それに霊媒チャットだぞ。

チャットはタイムラインが長々と溜まるものだろう。

そういう事ではなくて。

自慢か?

別に。
だめだこりゃ。
ぼくは誰に似ていると思う。
3割くらい、オダギリジョー。
3割ぽっち?
割合は気にするな。

あくまでも似ているってだけで。

それはそうだが……。
芸能人に似ているとかなんとか、ミーハーの延長に過ぎない。

もう最近は顔が変わって分からなくなってきた。

手間さえかければ……。
無理。

体力ないから。

巷で噂だぞ!

手が綺麗だとか、字が可愛いだとか。

適当な世辞だよ。
ひねくれているんだ。

喜びゃしない。

いや、雑な字だし。

手は角度を注意しているし。

角度な。

女の子の手だ!

と言われている。

最近あの子が変わって噂になっていて。

女装だね。

本人は死んだ。

生贄となって。

メイクがまるで違うからね。

そんな事にも気付けないらしい。

肉の端切れを見下ろし、シリウスは冷たい目でフォークを突き刺した。
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登場人物紹介

シールック

シリウス

アクルックス

シェル

スクナヒコナ

ミゾレ

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