第37話
文字数 2,259文字
ドリンクの空き瓶が片付けられていくのを見送りながら、新しいドリンクに手を伸ばす。
腎機能が復活する時に出る腰痛がかなり痛いから、勘違いしやすいけどね。
そこでロキソ湿布なんて貼ろうものなら、心機能が一時的に落ちて代謝が悪くなる。
血行不良により治りにくくなるということさ。
半日くらいなら問題はないが。
このくらいは、と思っている。
ズブの素人が独自に調べまくってこのくらいの知識を持つなんてことは意外にあってね。
ぼくは西洋医学は聞きかじり程度にしか知識が無くて、後は経験則と体感とアカシックレコードへのアクセスで判断している。
このチャットに書くこと、シリウスの会話のみ、9割は書いている人の認識に近付けてあるよ。
医学ネタを呟くのが好きだが、誤解を招くだろうなとは思っていた。
しかし前後の文脈で明らかに違うと気付く筈、気付けない人は知能に問題があると判断し、無視することにした。
人体の話をしている時に突然場面がトんで発電所関連について持ち出すなんて、違和感しかないだろう?
幾ら放射線同位体による汚染の懸念があってもさ。
放射脳には何種類かあって。
冷静且つ真剣に分析する人と、お祭り騒ぎで発信欲を発散させている人と。
ぼくは冷静な人を探して、情報集めをしていた。
少しでも本気度に欠ける場合は、観察の末に切った。
中途半端な認識で核に立ち向かおうなんて甘いんだよ。
皆は意気投合し、たこ焼きを大量注文した。