第15話 ☆

文字数 2,238文字

やがてCD屋に入った三人は、多種多様なCDジャケットを眺めた。
ジャケット、あんまり興味なくて。
分かるよ。

しかしここでクリエイターの人間性を垣間見る事が出来る。

ぶっ飛んでいるやつとかな。

こんな人だったのか、と失望することはあるな。

しまった。

結婚の事を思い出した。

そこ出来ない。

何が出来ない?
いや、ジャケットから人間性を垣間見るってこと。
そんなこと、普通考えないだろう。

自分で言っといて難だけど。

そうか……。

シリウスの対応は丁寧だな。

何が出来ないのかきいてくれる。

人によってはこの態度は叱られるやつ。

なんで分かんないの?って。

そこで下手に出て、教えてください、とお願いするんだけど、シールックにいさんはそこ素直だよね。

だから一緒にいて楽。

知ったかぶるだろう、普通。

だからシリウスは強いのか。

なるほど。

深い話が出来ない輩が多いんだな。

こういう話をすると、めっちゃ嫌われる。

分かるよ。

だから表面上だけ合わせて過ごすんだけど、常に真顔になってしまって。

それで付き合い悪いとか言われるんだ。

オメーのご機嫌取りの為におべっか役になりたくないだけだが?というのが分からないらしい。

わかりみが深い。

おべっかな。

ああ、ウザ。

ご機嫌取りが嫌。

女は嫌い。

そうそう。

自分をお姫様だと勘違いした奴な。

たまに殺したくなるだろう。

ミゾレちゃんは、そこ本当に分かっているから本物のプリンセスなんだけど。

殺したくなるよな。

分かり過ぎて。

永遠に一緒にいよう、シリウス。

ずっと組んできたんだがな。

他とは話が合わないから。

シリウス、やはり最高だ。

一緒にいてくれ。

殺すとか平然と言い放つところがね。

本当に好きなんだよ。

他で言うと、人格否定されるから。

状況を見て言っている。

安易に使う言葉ではないことも理解している。

つまり我慢の限界を超えているということさ。

物凄く狭義的な使い方しかしない。

そこまでの達観はなあ。

しかし分かったよ。

コロスコロス思うから。

ぼくも極めよ。

コロスコロス道。

言い過ぎると外道に堕ちるから、塩梅を意識してな。

一歩間違えると、不眠我愛羅になっちゃうぞ。

我愛羅?

何故?

自分だけを愛しなさい、という加瑠羅の言葉を理解しきれていない。

修羅ってもいいけど、本当の意味で自分を愛する事がまだ分からないらしい。

12歳では無理があるが。

しかしナルトとバトって、ちょっと折れた。

自分は最強ではないことを理解して。

修羅るとは。
我愛羅は怖すぎたよな。
我愛羅は日常的にコロスコロス思ってたんだ。

砂漠送葬を躊躇なく使って。

コーザル回転ってやつ?
凄いよ、シールックにいさん!

もうコーザルを自分のものにして!

さすが普賢菩薩だね!

突然のソロネ、辞めろ!
不眠我愛羅を脱して、それで?
一尾と仲良くなれるだろうね。

我愛羅は未熟が過ぎて、一尾に殺されるところだった。

しかし真の意味でコーザル調整を行うようになると、一尾に狙われることはなくなり普通に寝られるようになる。

おっかないなあ。

一尾って誰?

ぼく。
スクナだね。

スクナは色々分かっているから、愚図は嫌いだ。

平然と殺してくるよ。

愚図は嫌い。

これは本当。

我愛羅はまだ許せた。

加瑠羅は可哀想だから殺した。

加瑠羅は可哀想?

何故?

砂の国は殺伐とし過ぎた。

パイレーツコーストだよ。

追放されたんだ、加瑠羅は。

追放。

良かった。

追放されて。

死は幸いなり、か。
加瑠羅はさ。

ぶんぶく茶釜に押し込められた一尾、スクナだけど、そこに温情をかけたんだろう。

気の毒だねって。

謂れもないのに兵器として閉じ込められて、一尾も怒るよ。

そりゃそうだな。

尾獣は全員そう。

なんということだ。

NARUTO、読み直そうかな。

よく見ると、NARUTOの登場人物はクズが多い。

サクラはクズ。

ネジもクズ。

ヒザシもクズ。

カカシもクズ。

酷い言い様だな。

しかしヒザシはクズか。

本家に反骨精神なんて抱くな。

ネジも同じ。

危険因子だと判断されたから封印されたんだろ。

大人しくしていればあんな事にならない。

カカシは何故?
墓参りとか言って、遅刻するな。

今を大事に出来ない奴に未来はないよ。

上忍の風上にも置けない。

あれが元暗部?

笑わせるぜ。

最高過ぎて。

確かにその通りだ。

中忍試験もあんなに厳しいのに。

それより、アンコは?

大蛇丸とデキていたけど、そもそも大蛇丸は色情狂なので。

サスケは逃げた。

掘られたくなくて。

四人衆は愛妾だ。

えっ。

君麻呂も?

君麻呂は妻だろう。

かぐや関連だから大事にされていた。

カブトは。
カブトは自分から迫っていたので、逆にドン引きされていた。

実は、無事。

キモ。

無事はいいけど、カブトやば。

キメェ。

本当に。

自分から迫ると無事だって?

いや、カブトさ。

大蛇丸の妾に嫉妬して、悪戯が酷くて。

しかし手を出せないでいるけど。

クズの中のクズ。

いや、そうなのかな。

不思議。

カブトは医療役なので、掘られる危険を知っている。

だからのらりくらりと守るけど、変態性が隠せなくて。

しかしそのおかげで、垂れ流しは防げた。

全員。

なんて奴だ。

シリウス、何故それが分かる。

みんな、平然と忍術を使っているから。

地味にケアを受けている事が伺える。

怪我の功名だけどね。

クズに救われる事もあるのか。

勉強になった。

ケアなのか?
絶妙なバランスで、みんな身勝手な想像で何となく癒されていたんだよ。

そこら辺はフクザッツで。

何が効くかは分からない。

読めないところ。

読んでいるじゃないか。
全体像は読めても、詳細まではね。
クラッシックコーナーをぶらつきながら、シールックは珍しく深く考え込んでいた。
ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

シールック

シリウス

アクルックス

シェル

スクナヒコナ

ミゾレ

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色