第44話
文字数 2,454文字
多重人格とはまた別の。
アルクは最近、ぼくから出たんだ。
主人格のぼくは肉体の機能停止までは途中で抜け出すことは出来ないけど、お供の霊魂は自在さ。
果汁滴るそれを、シールックとアルクは揃って食べる。
しかしカレカノは当時物凄く熱心に読んで。
完結はまあまあかなと思ったが、霊媒修業を続けると、やはり違和感が拭えない。
noteには出来るだけ優しい感じに書いたが。
実家の単行本だ。
有名な有馬のキレシーン。
これは自分を分かっていない現れだ。
こんな事言いたくない、というのは綺麗事で絶望を雪野にぶつけきれずにいる。
かなり無理して付き合っていたのだろう。
インターンから帰ってきた有馬に雪野が微妙に塩対応するので、有馬がキレた。
恋の上書きってことでオチがついたが、本当にそうだろうか?
これまでの認識との差異に追いつけなくて、微妙に雪野が引いている。
若者によく見られる現象だ。
とにかく、男子というのは甘え対象の標的をロックオンすると崇拝に近い念を向ける性質がある。
そこで女の子が対応しきれるかどうかで円満になるか否かが決まる。
女の子に必要なのは受容の心さ。
にゃんごろ再現出来ないと駄目。
常に。
にゃんごろしつつ、成長を見守るくらいでないと。
手綱に取るなんて言い方はしたくないが、優しさのぬるま湯で癒しを与え続けないと男子は付いてこない。
増長するようなら、相性が悪い。
ほんわか切磋琢磨だ。
ペースとメリハリが大事。
まるでおこちゃまだ。
歯が立たないなんて、何と戦っているんだとなる。
男を手綱に取りたいのか?
それは違うよね。
JKだから、若さでなんとかゴリ押しているだけに過ぎない。
勢いで結婚するエンドだが、処女効果としか思えない。