第58話
文字数 2,243文字
ポップコーンの機械の前に立ち、バターの香りを堪能する。
ぼくは韓国の漫画をたまに読んでいたが、主人公の性格の冷たさに涙が出そうになった事があった。
ハマっている作品の作者に対し、
「早く書いて!あのキャラが嫌い!」
など、信じられないようなレビューをするシーン。
なんてことを言うんだと。
あれじゃ心を壊すよ。
ポップコーンの機械から流れる音声は、スマル製のものとは違って、歌うように滑らかなものであった。