第58話

文字数 2,243文字

ポップコーンの機械の前に立ち、バターの香りを堪能する。
これは美味しくて好きなんだ。

昔から大好きだった。

買わないのか?

買いたい。

買えばいいんじゃないかな。

ぼくはいいよ。

冷たい言い方。
……涙。

買わない。

いや。

鉄板ネタでは、にいさんは塩キャラメルポップコーンなんだよ。

いろんな意味でね。

塩キャラメルポップコーン。

言い得て妙だ。

何故かそんな感じがした。

どうして。

どうしてそうなったかは忘れたが。

塩対応についての模索から始まった。

哀しい。

塩対応は辞めて欲しい。

塩対応。

本当に哀しくて。

カレカノ話がずっと心に残っている。

本当に嫌だ。

雪野は最低だと。

イチャラブなあ。

表面上の塩は、真の信頼構築には有りだと思うんだが。

外からみると凪。

実際は水面下ではラブラブ念が幾つも幾つも渦巻いている。

凪の認識は難しい。

無理だと思ったよ。

水面下のラブラブ念?

ハイオクで燃やしたい。

駄目だそれは。

精神薄弱め。

恋の悶えに耐えられないんだな。

仕方のない奴らだ。

恋の悶えに。

分かりみが深い。

恋の悶えに。

駄目だ。

すぐに襲ってしまう。

うん。

しかし恋の悶えと熱烈な萌えはよく似ていて。

発信しまくるしかないんだ。

アナログノートに好き好き書くしか平静を保つ手段はない。

なるほど。

オタクの暴走は熱烈な萌えから。

人に見られないように、アナログノートに書くのか。

痛いオタクの行動理念は萌えか。

それも熱烈な。

愛ゆえに、という?

そうだ。

経験がある。

萌えを外に出すのは恥ずかしいが、せざるを得ない。

そこに自己顕示欲がかかると最悪だ。

ワンチャンなんて絶対ないから、アナログで閉じ込めておけ。

萌えを、外に。

シリウスもオタク?

これだけ語っておいて、オタクの仲間入りをしていないと思わない方がおかしいだろう。

今は枯れているが、これも人生経験だ。

ニワカとか言うが。

ドンピシャだし。

しきのうた?

あれ好きなんだが。

描き直したいやつだ。

構図がイマイチ。

しかし気力がない。

ここで書こうとおもったが、何故か駄目で。

仕方ないからアイコンだけ選んで放置だ。

構図は仕方ない。

あれはプロットなんだろう?

全てプロットだね。

素材借り物だし。

今のぼくには創作そのものが難しくて。

だいじMANは?
逃げ出さない人、シュガーが堕ちてしまって。

書けなくなってしまった。

再び昇って来るまで待機。

そういうのがあるのか。

サクサク書けるものかと。

無理だ。

宇宙量子の周期に付き従って出力しているので、書ける時はサクサク。

書けない時は本当に駄目。

創作意欲を我慢して、違うことをして知識集めをして待機だよ。

そのうちに出来るから。

良いこというなあ。

スランプから脱せそう。

深いな。

ぼくも頑張ろう。

出来ない時は出来ないんだな。

ぼくは韓国の漫画をたまに読んでいたが、主人公の性格の冷たさに涙が出そうになった事があった。

ハマっている作品の作者に対し、

「早く書いて!あのキャラが嫌い!」

など、信じられないようなレビューをするシーン。

なんてことを言うんだと。

あれじゃ心を壊すよ。

泣いた。

作品の中でもそれを見るのは辛いよな。

韓国の漫画はな。


チゲ鍋にニラを入れたら、クリスマスカラーになったわ。


みたいなことを話す、そんな感じが良かったんだよ。

昔のだが。

爆笑したが。

その通りだ。

なんだそれは!

初めて聞いた!

笑った!

男の韓服が、デザインが良くて好きなんだ。

こういう所は国境とか無視したい。

マジか!

韓服?

着ないが。

アオザイなんかもさ。

普段着にしたい人が密かにいたんだよね。

しかし、中々実現は難しい。

生活の延長の上にあるもので、更にベトナムでは合理化をはかっているから。

いいな。

アオザイ。

ベトナム民族衣装?

ノーチェックだ。

そんなに良いのか?

何故か憧れる。

中々縁がないが。

向こうの人は菜食で細くてキマるし。

分かるよ。

着れないが。

和服は着るのが面倒で。

慣れたが。

集めるとキリがないだろう。

襦袢一枚で大騒ぎ。

だから手を出さないことにしている。

帯はこだわりたいと思いつつ。

帯はな。

やはり、出るから。

よく知っているな。

関心した。

広く浅くだ。
嘘つけ!
信じられない。

まさか、全て聞きかじりとかか?

プロになれるぞ。

聞きかじりはそうかも知れない。

極めるならとことんだが。

最低でも3年はかかるからな。

3年で極められないよ。

和服。

見りゃ分かるだろ?

まずは京都移住。

そこからの呉服屋巡り。

大体見えてくるよ。

移住するのか、呉服の為に。

奈良なら?

奈良は意外にコアで。

上級者向けだ。

京都を極めてからだな。

京都を極めるだと?

初めて聞いたぞ。

明石焼きで播磨の言葉が出てきた人間が何を言うんだ。

播磨を極めると言わないと駄目か?

あ!

播磨を極める!

分かった!

そうだな。

全く。

核心を読むのは難しいと、ここでまた再認識させられた。

ふわっとし過ぎていたか。

しかしこれも会話の流れだから。

なるほど。

漫画ってそうやって描くんだな。

核心まで導くのか。

しきのうたは、いつの間にかああなっていた。

10本ずつ描いて、頑張って無理矢理落とした。

意外に締まった。

いつの間にかだと?

完璧なプロットだと感心したのに!

これは癖だ。

ブログを書く時もそう。

上手くオチる。

プレアデスだな。

オトしの天才かと……。
幼少期から強く願い続けていた。

上手くオチが付けられますように。

何となくそうなった。

引き寄せだろうな。

これが……引き寄せ?

信じられない。

しかし参考にしよう。

同じく。

上手くオチがつけられますように、か。

ポップコーンの機械から流れる音声は、スマル製のものとは違って、歌うように滑らかなものであった。
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登場人物紹介

シールック

シリウス

アクルックス

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スクナヒコナ

ミゾレ

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