第5話 ☆

文字数 2,117文字

珈琲のおかわりをして、話は続く。
某とツテがあるって、何故わかるの?
あのさあ……。
もう、にぶすぎだから。

笑われてろよ。

うーん。

父親かなあ。

自分でゆーたろー。

やはり話を続ければ続ける程に付帯質の回転からなる点質情報が剥き出しになってくるな。

これは仕方ないことだ。

受け入れるしかない。

受け入れるのか。

やはり。

隠居したい。

ヌースで言われると全く分からないんだが。
すまん。

ヌースの事は独り言だ。

そして自分への分析でもある。

素性をボカシしているつもりでも、やはりどこからか情報のとっかかりが表に出てくるな、と。

そりゃ、自分でも。

読んでいるし。

嘘は付けないね。

オリオン次元を上げても限界がある。

嘘をついているつもりはないが。

オリオンとかプレアデスとか。

言ってる事が思いっきりスピで。

超好きなんだけど。

既に癖になっている。

根っからのスピリチュアリストだ。

そりゃ、ね。
それは……。

本家本元ってこと?

うーむ。

物理に生きているので、そんなつもりはないんだよ。

しかし生きとし生けるものすべて、スピリチュアルとは切っても切れない関係にあるんだ。

仕方ない感じがする。

元々スピリチュアルは苦手なんだけど。

物理とは。
物質だよ。

物質限界を極めているの。

それだけの存在だった筈なのだが。

感性ある限りは逃れられないらしい。

セレスティアルって覚えた。
自然とチャクラを覚えるよね。

何度も連呼しているから。

あの、チャクラ占い?

花の話。

あれは活用しているよ。

いいねが付かないから、スルーされていると思っていた。
過疎だもんな。
興味ないのか。

迷信深い癖に。

こういうの、好きなんじゃなかったの?

とすら思っていた。

やはりぼくは陰だ。

怖くていいねが出来ない。
何?

コーザル回転が全く足らない。

捨て垢でも作ればいいのに。

捨て垢か。

考えた事もなかったよ。

ほら。

やはり怪しいスピリチュアリストと関わるのが怖いんだ。

スピに対して、キチガイの集まりだという視点が抜けないんだよ。

あと、本名で活躍しすぎ。

自分を売り込む癖が付きすぎ。

なるほど。

初めての視点だ。

何?

そのくらい無頓着でないと、人気商売なんて出来ないのか。

炎上対応が後手後手なのはその為か。

ジャーマネでも付けたら?

無理。

ジャーマネ、嫌い。

チッ。

暴君め。

そんなもんだよ。

シリウスは何も分かっていない。

分かっていたら、こんなショボい人生なんて選ばないって。

普通に大学出て、もっと良い暮らししとるわ!

えっ?

そうなの?

わざと縛っているの。

苦行に身を落として!

本当は廃ゲーマーなんだよ。

チャクラの超越って、こういう事を言う。

好き勝手に人生を組む。

霊界でしか行えないけど。

えっ?

大学行き放題?

本当はね。

カスタマイズを変えれば、東大だろうが京大だろうがケンブリッジだろうがラクショーだよ。

にいさんもこのくらい出来るだろ!

……まあ、そうだよね。

赤本、全部分かるって言ってたし。

暗記力が足りなくて、試験では落ちるだろうが。

しかしこんな事を言うと、頓知に走る輩が出てくるから。

言わない方がいい。

頓知ね。

分かった。

大共感だった。

意地悪問題が多過ぎる。

出題者はクズだと思ったよ。

バカが権力握ると碌な事にならない。

こんな世界にいつまでもしがみついていないで、苦行から学んでさっさと解脱して、糞次元から脱出するんだ。

自分が辛いだけ。

この無駄なしがみつきを起こす渇望を、執着という。

しがみつき。

しがみついているのか。

無自覚は危ないよ。

だから、嫌なことにも耳を傾けて意識だけでも敷いとくの。

従うかどうかは別として。

参考程度にしといてさ。

従わなくてもいいってこと?
嫌ならするなよ。
それは……。
アルクの言葉に覚えがある?

まあ、残るよね。

残るよなあ。

分かったよ。今。

ちょっとな。

無自覚なんだな。

そんな事、いちいち気にしちゃいらんないよ。
人を呼んだ筈なのだが。

入れないとか言ってるな。

おいでよ!

やだ。

怖い。

シリウスの話、刺さる。

そんな……。

ミゾレちゃん。

今更だろう。

いや、シリウスの話はいつも痛い。

Twitter時代、どれだけ悩まされたと思っているの。

変な輩と絡んでいるから、煽った。
アイツは冷たい女だった。

気付いてたけど、切れなかったよ。

執着かな。

寂しさから来るものだね。

あのアカウントは今後引きこもる事になっているから。

うう。

モニは辛いの。

モニ……。

気の毒だった、モニ。

何?

その子はモニカなの?

にゃー。
モニに対して!

これは口癖になった。

マジ?

面白すぎるよ。

マジだ。

おもろいか。

良かった。

お前、笑うんかなって思ってた。

笑うよ。

たまに。

嘘だ。

あんなにギャグを飛ばしておいて!

めっちゃ笑ったぞ!

ルフィとか!

ルフィカスか。

いや、別に。

口が悪過ぎて。
カスなんて。

付けないよ、普通。

いや、あれはね。

ニュースでヤニカスって文字を見て、そのまま素直に真似しただけなの。

釣られたの。
そう。

わざと釣られる、マス。

あ、そういう意味なの?

シューベルトのマスの話。

そうだけど。

これはお行儀が悪いという自覚がある。

お行儀を気にするのか。
そりゃ、ね。

これでも母親なので。

……。
人数分のパフェを頼むが、届いたのはおどろおどろしい雰囲気のブルーベリーパフェであった。


皆は不可思議な表情で、パフェスプーンを手に取る。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)

登場人物紹介

シールック

シリウス

アクルックス

シェル

スクナヒコナ

ミゾレ

ビューワー設定

文字サイズ
  • 特大
背景色
  • 生成り
  • 水色