第47話
文字数 2,321文字
お茶を淹れ直し、おかきの袋を開けた。
全面開いて、テーブルの上に置く。
サラ。
サラ・カーソンだよ。
エレンの妹。
サラは内気な性格で、ユリアンに好きと言い出せない。
好きな人の前だと緊張して声が出せず、異性として興味が薄いトーマスばかりと話す。
恋敵のエレンに反発心を抱いている。
表面上は穏やかにしているが。
エンディングの分岐。
エレン、ユリアン無し。
サヨナラ、さよなら!
おねえちゃん!
内気なサラとて、これ以上は一緒にいられなかったんだろう。
パーティメンバーに入れる程に仲良くなれず。
我慢の限界で。
一方のエレンは、ハリードとはくっつかずに恐らくトーマスと見合いするだろう。
カーソン農場は優秀な馬を輩出する有望物件なので。
ぞうの町、ラシュクータは時が止まっている可能性が高い。
そして生殖はしない可能性。
仲間になるぞうのアニキは兄弟の契りを交わした仲の他人かもしれない。
そして、恐らくファティーマはぞうに変身して生き長らえていた可能性が高い。
おかきの袋をきれいに畳んで縛り、冷めたお茶をすする。