第61話
文字数 2,091文字
三人は店の前に置かれた掲示板の前に立ち、ポップを見つめた。
なんだ、その話し方は。
下品にも程があるぞ。
まるで笑いが策略のように。
ぼくはそんなつもりで話をしている訳ではない。
ただ、何となく発生したネタをみんなが笑って、中和が強く起こったから採用しているだけだ。
にいさんも霊媒の才能があるのかな。
栗きんとんは年の初めに、お金がたくさん貯まりますように、という願掛けのつもりで食べるものだ。
甘露煮ときんとんは金色で、見た目が豪華だ。
正月から金のお菓子を食べるなんて、最高じゃないか。
一つくらい完結作品を置かないとサマにならんと思って、適当にでっち上げたのさ。
甘い甘い黄金の卵焼きをキーワードに、なんやかやとコメディっぽくしただけ。
悲劇が喜劇になったが。
過去、幾度となく創作サイトを転々としたが、完結作品というものを並べられなくて。
今度こそという想いで、なんとか。
しかしこのサイトには既に多くの完結作品を並べる事が出来た。
チャットでダラダラ話しているだけとはいえ、完結を付けられるのは嬉しい限り。
本当はランキングに載せたくないんだ。
他の作者さんに失礼だと思って。
しかし公開した以上、どうにもならんので放置している。
ぼくはサイトシステムを買っている。
ただそれだけに過ぎない、1ユーザーであると言い聞かせてね。
Twitterはたまに画像のすり替えがあって。
アプリのドクターマリオでピーチ星3の画像をアップした筈なのに、いつの間にか星2の画像にすり替わっていた。
絶望してTwitterが嫌いになったよ。
「ゲキ抜け! 謎の猫人間! 〜禁断のケモナーラブ〜」
という過激な広告が載せられていた。
シリウスは苦々しい顔をして、その場を立ち去った。